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<米国経済> 直近の経済指標は、米国経済が緩やかな回復途上にあることを示している。しかし、企業業績の回復の遅れ、企業会計への不信、テロ事件再発への懸念等が重なり、株式市場が急落を見せるとともに、米国経済の回復が遅れるのではないかとの見方が高まっている。
<米国金融> 米国金融市場では、株安の加速によって金利先高観が一段と後退し、年内は利上げなしとの見方がコンセンサスになっている。こうした中、長期金利は一時4.5%台まで低下した。
<欧州経済> ユーロ圏の景気は、緩やかなテンポで回復している。米国市場の動揺、ユーロ高の進行で、早期利上げ観測は急速に後退している。英国でも、歴史的低金利下で高騰した住宅価格の動きに警戒感を示しながら、外部環境の不透明、株安に配慮し、政策金利は据え置かれている。
<今週のトピックス:米国の経常赤字とドル> 為替市場では、ドルが最近の下落にもかかわらず、依然高水準を維持しており、80年代以来の「ドル高」「経常収支赤字拡大」となっている。はたして、今回も85年プラザ合意のようなドルの急激な切下げが起こる可能性はあるのだろうか。
(2002年07月19日「Weekly エコノミスト・レター」)
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