- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- アクティブ・アルファは取れないか
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
最近、アクティブ運用からパッシブ運用に移行する基金が増えているようである。この背景としては、(1)マネジャーの評価・選定よりも政策アセットミクス決定の方が重要との考え、(2)類似マネジャーを重複して選ぶと、コストの割高なパッシブ運用化する、(3)目標とするアクティブ・リスクを取らないマネジャーが多い、(4)代行返上への備え、(5)コスト控除後アルファへの諦め、などが挙げられている。
しかし、移行理由が単に、昨今のアクティブ運用のパフォーマンス悪化や、運用コストの削減にあるのなら、時機尚早な判断だろう。マネジャーの評価にはかなり長期間を要するし、パッシブ運用への移行は、一方で、将来のアルファ(付加価値)可能性の放棄につながるからである。
アルファの獲得に向け、マネジャーが様々な手法で運用競争しているのと同様、スポンサー側にも自らの年金資金特性や運用ガイドラインなどにあったマネジャー選定手法があるはずだ。アルファを期待するか否かを始め、アクティブ運用への取組方針など、きめ細かなプランを策定する時期にきているものと思われる。
(2002年05月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年05月09日
グローバル株式市場動向(2025年4月)-トランプ関税への各国の対応が注目される -
2025年05月09日
英国金融政策(5月MPC公表)-トランプ関税が利下げを後押し -
2025年05月09日
官民連携「EVカーシェア」の現状-GXと地方創生の交差点で進むモビリティ変革の芽 -
2025年05月09日
ESGからサステナビリティへ~ESGは目的達成のための手段である~ -
2025年05月09日
減速に拍車がかかる米労働市場-足元は堅調維持もトランプ政権の高関税政策が継続する場合に大幅な減速は不可避
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【アクティブ・アルファは取れないか】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
アクティブ・アルファは取れないかのレポート Topへ