- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- アクティブ・アルファは取れないか
最近、アクティブ運用からパッシブ運用に移行する基金が増えているようである。この背景としては、(1)マネジャーの評価・選定よりも政策アセットミクス決定の方が重要との考え、(2)類似マネジャーを重複して選ぶと、コストの割高なパッシブ運用化する、(3)目標とするアクティブ・リスクを取らないマネジャーが多い、(4)代行返上への備え、(5)コスト控除後アルファへの諦め、などが挙げられている。
しかし、移行理由が単に、昨今のアクティブ運用のパフォーマンス悪化や、運用コストの削減にあるのなら、時機尚早な判断だろう。マネジャーの評価にはかなり長期間を要するし、パッシブ運用への移行は、一方で、将来のアルファ(付加価値)可能性の放棄につながるからである。
アルファの獲得に向け、マネジャーが様々な手法で運用競争しているのと同様、スポンサー側にも自らの年金資金特性や運用ガイドラインなどにあったマネジャー選定手法があるはずだ。アルファを期待するか否かを始め、アクティブ運用への取組方針など、きめ細かなプランを策定する時期にきているものと思われる。
このレポートの関連カテゴリ
ソーシャルメディア
新着記事
-
2021年01月19日
今週のレポート・コラムまとめ【1/12~1/18】:新型コロナ ワクチンの優先順位-誰からどの順番で接種すべきか -
2021年01月19日
統計分析を理解しよう:正規分布、標準化、標準正規分布の概念 -
2021年01月19日
新型コロナ「感染症法」改正の方向性-罰則導入と都道府県知事等の権限強化 -
2021年01月19日
2020年 年金改革の全体像と次期改革の展望 -
2021年01月19日
年代別に見たコロナ禍の行動・意識の特徴~働き方編-若いほどテレワークに積極的な一方、現場業務の負担も
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2020年10月15日
News Release
-
2020年07月09日
News Release
-
2020年06月25日
News Release
【アクティブ・アルファは取れないか】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
アクティブ・アルファは取れないかのレポート Topへ