- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 不動産 >
- REIT(リート) >
- REITは、不動産市場の救世主となれるか
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
日本経済は、不動産や株式価格の下落が続く限り、本格的に回復しないように思われる。そこで、昨秋、不動産市場活性化の切り札と期待されて登場したのがREITである。現に、売却見込価格の2倍でREITに落札された東京都心のビルもあり、ファンドバブルと一部で言われている。
巨大な個人貯蓄が、REIT経由で不動産市場に向かうのは結構なことである。しかし、仕組みを十分に理解しないまま購入して損失を被るようでは、今後のREIT市場拡大のために望ましくない。特に、予想配当利回りが4~5%と魅力的に見える点が誤解を呼んでいるのかも知れない。
たとえば、日本のオフィスビルは償却期間が50年だが、ファンドに古いビルが多ければ、20~30年目の大規模改修時に修繕コストをまかなえず、配当利回りが急落するリスクがある。長期保有したい投資家はアナリスト情報も活用して、ファンドがこのような資本的支出に備えて、十分に内部留保を行っているかどうか見極める必要があるだろう。
(2002年01月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年10月21日
今週のレポート・コラムまとめ【10/14-10/20発行分】 -
2025年10月20日
中国の不動産関連統計(25年9月)~販売は前年減が続く -
2025年10月20日
ブルーファイナンスの課題-気候変動より低い関心が普及を阻む -
2025年10月20日
家計消費の動向(単身世帯:~2025年8月)-外食抑制と娯楽維持、単身世帯でも「メリハリ消費」の傾向 -
2025年10月20日
縮小を続ける夫婦の年齢差-平均3歳差は「第二次世界大戦直後」という事実
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【REITは、不動産市場の救世主となれるか】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
REITは、不動産市場の救世主となれるかのレポート Topへ