- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 年金制度 >
- イギリス版確定拠出年金の行方
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
今まさに、イギリスでも確定拠出年金が大きな話題を集めている。4月から導入される「ステークホルダー年金」と呼ばれるその新しい年金は、労働党ブレア政権の年金改革の目玉である。
職域年金にも国の所得比例年金にも入っていない自営業者や中小零細企業の従業員に、年金の恩恵を与えようとするもので、「安い手数料(ファンド残高の1%以下)で、個人年金に任意加入できる」というのが謳い文句である。国のお墨付きでスケールメリットもあるので、生保の個人年金より有利な商品が提供されるのだという。
投資オプションがある点では、米国の401(k)制度にも類似するが、自営業者も対象とする任意加入の個人年金の集団なので、今のところ、企業年金とはいえない。
しかし、一段の普及を梃子にして、オーストラリア型の強制加入企業年金(スーパーアニュエーション)への衣更えを狙っているようだ。
個人勘定の確定拠出年金の世界的な広がりを予感させる、重要な年金改革といえよう。
(2001年02月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年05月23日
金融システムの安定性に関わる人工知能(AI)の利点とリスク(英国)-イングランド銀行金融安定政策委員会の公表資料より -
2025年05月23日
中国経済:2025~26年の見通し-米中の緊張緩和で成長率「+5%前後」目標の達成に一筋の光明 -
2025年05月23日
特定大規模乗合保険募集人制度導入等に係る保険業法改正 -
2025年05月23日
消費者物価(全国25年4月)-食料の上昇ペースが一段と加速 -
2025年05月23日
「気になるけれど始めない」躊躇する潜在投資家-NISA“意向”者への理解を深める
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【イギリス版確定拠出年金の行方】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
イギリス版確定拠出年金の行方のレポート Topへ