- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- >
- 運用リスク管理 >
- リスク管理の作用と副作用
先日、リスク管理フォーラムの最終報告「リスク管理ガイドライン」が公表された。これは、年金プランスポンサー向けに、どのようにリスク管理を行ったらよいのかについて、体系的にまとめたものであり、その活用がおおいに期待される。
リスク管理によって、適切な運用が維持され、最悪の事態を事前に避けることが可能となる。年金運用の長期的成功を確保するために必要な、非常に良く効く薬である。
しかし、強い薬には副作用もある。リスク管理の副作用は、「マイオピック・ロス・アバージョン」(一応、「近視眼的損失回避」と訳す)といわれるものである。あまり頻繁にリスク管理やパフォーマンス評価を行うと、運用者はその影響を強く受けて、リスク回避的になりがちになるという考え方である。
短期的な損失回避が重視されるあまり、リスク資産への適切な投資が困難になれば、年金運用にとって長期的にマイナスとなりうる。このような副作用を予め知っておくことも重要であろう。
(2000年07月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年10月23日
IMF世界経済見通し-ディスインフレは順調に進むが、下振れリスクも -
2024年10月23日
中国経済:24年7~9月期の評価-小幅減速にとどまるも内需悪化には歯止めがかからず、見かけよりも厳しい状況 -
2024年10月23日
円安再燃、1ドル160円に逆戻りするリスクは?~マーケット・カルテ11月号 -
2024年10月23日
大学卒女性の働き方別生涯賃金の推計(令和5年調査より)-正社員で2人出産・育休・時短で2億円超、男性並で3億円超 -
2024年10月23日
目玉焼きは英語でサニーサイドアップ、とは限らない-意図や習慣を踏まえた訳語の選択-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【リスク管理の作用と副作用】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
リスク管理の作用と副作用のレポート Topへ