2000年05月02日

家計の実質的な消費水準は統計ほど低下していない!?

日本大学経済学部教授 小巻 泰之

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<今週の焦点:民間消費は本当に弱いのか>

  1. 足もとの実質的な家計の消費水準は、「家計調査報告」が示すほどには落ち込んでいない。
  2. 家計が所得の低下に見合う形で、消費の質を落とすことなく行動を変えているのであれば、名目的な統計での把握は困難である。実際、家計の購入単価は消費者物価で見る以上に低下している。最適な商品選別の結果低価格の消費を行なっているとすれば、購入単価の低下は実質的な消費の伸びを表現していると考えれられる。

<足もとの景気~最新の基礎研インデックスより(P5参照)>

  • 4月のニッセイフラッシュは、情報関連生産・サービスの好調を背景に前月比0.9%。景気回復継続を示す。
  • 「景気の谷」が設定されようとしている。企画庁ルールに従えば谷は99 年4 月となろう。

(2000年05月02日「Weekly エコノミスト・レター」)

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