- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- 通過点にすぎない2000年度の新会計基準
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
退職給付に関する新会計基準が論議を呼んでいる。気になるのは、導入時点の2000年度に注目が集まっていることである。
しかし、株価や格付けが退職給付債務の実態を織り込むプロセスは既に始まっている。米国会計基準で情報開示している以外の多くの企業も、9月中間期にかけて、順次試算結果を公表していくだろう。
一方、2000年度以降も、退職給付債務の企業評価における位置づけは変わらない。今、慌てて対策をとっても、キャッシュフローなど経営実態の改善につながらないと、いずれメッキが剥げてしまう。ところが、掛け金を減らす効果のないまま、持ち合い株を年金に「拠出」したり、代行制度に新会計基準を適用しないといった、実態にあまり関係のない弥縫策が議論の中心にある。
会計基準が変更される2000年度は通過点にすぎない。早急に求められるのは、従業員の処遇を含めた退職給付の処理方針を、経営者自身が説明することである。
(1999年06月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年08月15日
マレーシア経済:25年4-6月期の成長率は前年同期比+4.4%~堅調な内需に支えられて横ばいの成長に -
2025年08月15日
グローバル株式市場動向(2025年7月)-米国と日欧の関税大枠合意により安心感が広がる -
2025年08月15日
生成AIを金融リスク分析の視点から読み解いてみる-なぜ人間によるファクトチェックが必要なのか -
2025年08月15日
QE速報:2025年4-6月期の実質GDPは前期比0.3%(年率1.0%)-トランプ関税下でも輸出が増加し、プラス成長を確保 -
2025年08月15日
地方で暮らすということ-都市と地方の消費構造の違い
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【通過点にすぎない2000年度の新会計基準】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
通過点にすぎない2000年度の新会計基準のレポート Topへ