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<概況>
米国の'88年第4Qの実質GNP成長率(事前推定値)は、前期比年率2.0%、'88年通算では、3.8%の上昇となり、米国経済の堅調を裏付ける結果となった。また雇用関連指標の堅調や高水準の設備稼働率が続いているため、FRB(連邦準備制度理事会)では、引き続き金融政策を引き締め気味に運営している。
一方、日本経済は設備投資と個人消費を両輪とした景気拡大を続けている。生産面の動きをみても、'88年の鉱工業生産は、前年比9.4%の上昇と'59年以来の高い伸びとなっている。設備投資が大幅に拡大しているが、生産能力の伸び自体は小さいため、ストック調整の可能性は低い。また物価の安定から個人消費も堅調を維持するとみられ、日本経済は今後も順調な景気拡大を続けるものとみられる。
(1989年03月01日「調査月報」)
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