
生活研究部 人口動態シニアリサーチャー
天野 馨南子(あまの かなこ)
研究・専門分野
人口動態に関する諸問題-(特に)少子化対策・東京一極集中・女性活躍推進
自己紹介 経歴
研究分野・専門分野 | 人口動態に関する諸問題-(特に)少子化対策・東京一極集中・女性活躍推進 |
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自己紹介 |
時代の変化を反映した正確な知識に基づく政策・ライフデザインこそ、幸福な社会の基本です。 正確なエビデンスに基づかない政策・ライフデザイン。 それは、道路交通法を知らないまま自動車を運転するような結果となりかねません。 人々に正確な知識やエビデンスマインドが欠落していることによって引き起こされていると考えられる社会に起こる様々な人口動態に関する問題に着眼し、データ分析(エビデンス)に基づく正確な情報提供、そして中立的・建設的な提言を行うことを研究姿勢としています。 エビデンス分析を多岐に実施すれば、日本の少子化も、地方の過酷な人口減も、同じ病原を抱えた「副反応」であることがわかります。 データをもとにそのことを丁寧に社会に伝えていくことで、危機的な状況にある日本の人口の未来を少しでも変えることができればと祈る気持ちです。 |
経歴 |
プロフィール 1995年:日本生命保険相互会社 入社 1999年:株式会社ニッセイ基礎研究所 出向 【委員歴/ご依頼順(現職優先)】 1.政府 ・【総務省統計局】 「令和7年国勢調査有識者会議」構成員(2021年~) ・【こども家庭庁】 「若い世代視点からのライフデザインに関する検討会」構成員(2025年度) 「若い世代の描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループ」構成員(2024~2025年度) 「令和5年度「地域少子化対策に関する調査事業」委員会委員」(2023年度) ・【内閣府特命担当大臣(少子化対策)主宰】 「少子化社会対策大綱の推進に関する検討会」構成員(2021年~2022年) 「結婚の希望を叶える環境整備に向けた企業・団体等の取組に関する検討会」構成メンバー(2016年) ・【内閣府男女共同参画局】 「人生100年時代の結婚と家族に関する研究会」構成員(2021年~2022年) ・【内閣府】 「令和3年度結婚支援ボランティア等育成モデルプログラム開発調査 企画委員会 委員」(内閣府委託事業)(2021年~2022年) 「地域少子化対策重点推進交付金」事業選定審査員(2017年~2018年) 「地域少子化対策強化事業の調査研究・効果検証と優良事例調査 企画・分析会議委員(2016年~2017年) 2.自治体 ・【富山県】 「県政エグゼクティブアドバイザー」(2023年~) 「富山県子育て支援・少子化対策県民会議 委員」(2022年~) 「富山県成長戦略会議真の幸せ(ウェルビーイング)戦略プロジェクトチーム 少子化対策・子育て支援専門部会委員」(2022年) ・【高知県】 「元気な未来創造戦略推進委員会 委員」(2024年度~) 「中山間地域再興ビジョン検討委員会 委員」(2023年度) ・【三重県】 「人口減少対策有識者会議 有識者委員」(2023年度~) ・【愛知県豊田市】 「豊田市総合計画推進会議 有識者委員」(2025年度~) ・【石川県】 「少子化対策アドバイザー」(2023年度) ・【長野県伊那市】 「伊那市新産業技術推進協議会委員/分野:全般」(2020年~2021年) ・【佐賀県健康福祉部男女参画・こども局こども未来課】 「子育てし大県“さが”データ活用アドバイザー」(2021年) ・【愛媛県松山市】 「まつやま人口減少対策推進会議」専門部会・結婚支援ビッグデータ・オープンデータ活用研究会メンバー(2017年度~2018年度) 3.民間団体 ・【東京商工会議所】 東京における少子化対策専門委員会 学識者委員(2023年~) ・【愛媛県法人会連合会】 えひめ結婚支援センターアドバイザー委員(2016年度~) ・【公益財団法人東北活性化研究センター】 「人口の社会減と女性の定着」に関する情報発信/普及啓発検討委員会 委員長(2021年~) 「人口の社会減と女性の定着」に関する意識調査/検討委員会 委員長(2020年~2021年) ・【中外製薬株式会社】 「ヒト由来試料を用いた研究に関する倫理委員会(通称:研究倫理委員会) 委員」(2020年~) ・【主宰研究会】 地方女性活性化研究会(2020年~) 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA) 日本労務学会 会員 日本性差医学・医療学会 会員 日本保険学会 会員 性差医療情報ネットワーク 会員 JADPメンタル心理カウンセラー JADP上級心理カウンセラー |
天野 馨南子のレポート
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2025年09月01日
【少子化対策データ考】若者の2人に1人は「両親が羨ましくない」未婚化ニッポンの姿
出生数の減少と初婚同士婚姻数がほぼ完全相関、ならびに同減少率で肩を並べて大幅減少している未婚化大国日本。半世紀で6割、初婚同士婚姻数と... -
2025年07月09日
「専業主婦世帯」理想は、若年男女の5%未満 【脱・中高年民主主義】大人気就職エリア、東京在勤若者の理想のライフコースとは?
選挙の季節になると人口問題の取材が多くなる。人口問題で大切なことは、大幅な婚姻減少が出生減を生み出す日本においては、次世代人口を生み出... -
2025年05月09日
若い世代が求めている「出会い方」とは?-全国からの20代人口集中が強まる東京都の若者の声を知る
地方における20代人口の就職期の流出が地方の婚姻減から出生減へと連鎖し、統計上、もはや社会減が自然減に直結ともいえる人口動態にある。一... -
2025年04月21日
「都道府県人口減の未来図」-2024年都道府県20代人口流出率ランキング
移民(定着)比率がとても低い日本における人口減は、出生減によって発生することは間違いがない。しかし、出生減だけにフォーカスしていればよ...
天野 馨南子のパブリシティ
著書
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まちがいだらけの少子化対策:激減する婚姻数になぜ向き合わないのか
- 著者:
- 天野馨南子(著)
- 出版社:
- 一般社団法人金融財政事情研究会
- 発行年月:
- 2024年07月
- 定価:
- ¥2,200(税込)
※当研究所天野馨南子が執筆。
異次元の少子化が進む “本当の理由”
日本の出生数は半世紀で6割減少!
激変した“理想の家族”とアンコンシャス・バイアスの蔓延
シルバー民主主義がもたらす未婚化放置社会
日本の少子化の勢いが止まらない。若い男女の結婚願望は昔とそれほど変わらないにもかかわらず、なぜ少子化が急速に進んでいるのか。
官民の多くの人口問題関連委員を務め、全国各地から講演依頼が殺到する著者が、エビデンスから日本の実像を解き明かす。 -
未婚化する日本-ペアーズ共同調査と統計データが示すその傾向と対策
- 著者:
- 白秋社編集チーム(編著)/天野馨南子(監修)
- 出版社:
- 株式会社白秋社
- 発行年月:
- 2021年11月
- 定価:
- ¥1,800(税抜き)
※当研究所天野馨南子が監修。
いま、未婚化の波が日本を襲っています。この状況をどのように改善させるのか。本書では、気鋭の人口問題専門家が様々なデータを紐解きながら、少子化の真の原因である未婚化の実際を探り、そして、根本的な課題とその効果的な対策を提示。くわえて、そもそも子供を産み育てる夫婦をどのように増やすかについて、ITやAIなど最新の技術やノウハウを利活用することで、効率よく男女が結ばれる時代に到達した現状を報告します。
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Before/With コロナに 生きる 社会を みつめる
- 著者:
- 山口 幹幸/高見沢 実(著・編)・磯 友輝子/本田 恵子/井上 貴裕/木野 直之/櫻田 直樹/天野 馨南子/米山 秀隆/山田 尚之/髙野哲矢(著)
- 出版社:
- ロギカ書房
- 発行年月:
- 2021年03月
- 定価:
- ¥3,000(税抜き)
※当研究所天野馨南子が、第1部 第6章「Before/Withコロナ:地方創生の致命的盲点—「20代女性大流出で失う人口の未来」」を執筆。
本書では、「Before/Withコロナに生きる社会をみつめる」と題し、コロナ禍以前、現在、そして未来に思いを馳せ、広く社会の動きを考察している。また、多くの人が初めて経験する「新型コロナウィルス」という新たな感染症に対して様々な分野での現在の動きや取組みを紹介している。
講演・学会報告
講演日 | 講演タイトル | 主催 |
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2025年08月08日 | (公財)新潟県女性財団 地域セミナー IN 佐渡 「データで読み解く企業の人材確保戦略~人口動態から見る地域の未来~」 | 佐渡市主催・新潟女性財団共催 |
2025年07月25日 | 人口の社会減と女性の定着に関する情報発信 新潟フォーラム第1部 基調講演 「若者に選ばれる新潟県の未来の鍵は新潟企業にあり!~東京一極集中貢献道府県NO.8からの脱却を目指して~」 | 公益財団法人東北活性化研究センター、共催:新潟県、東北経済連合会 |
2025年07月24日 | 人口の社会減と女性の定着に関する情報発信 新潟フォーラム 第2部:パネルディスカッション 「新潟県が若い世代に選ばれる地域になるために」 | 公益財団法人東北活性化研究センター |
TV出演
放送日 | 内容 | 番組名 |
---|---|---|
2025年07月31日 | 仙台市長選挙 8月3日投開票 若者の首都圏流失対策について候補者に聞く | khb東日本放送 「チャージ!」 |
2025年06月20日 | 特集 「東京の人口問題」 | NHKラジオ 「Nらじ」 |
2025年06月11日 | 出生数が過去最少に…少子化対策どうあるべき? | TOKYO MX 「堀潤激論サミット」 |
新聞掲載
掲載日 | 媒体 | タイトル |
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2025年07月11日 | 河北新報 朝刊 3面 | 25参院選 争点インタビュー・人口流出 「地方の雇用環境改善を」 |
2025年07月08日 | 読売新聞 朝刊 13面 | 進学・就職で東京へ転出 雇用改革でホワイト企業増やす |
2025年06月28日 | 読売新聞 朝刊 7面 | 婚活アプリ 安全性を重視 こども家庭庁が報告書 ロマンス詐欺など増加 |
雑誌等掲載
掲載日 | 媒体 | タイトル |
---|---|---|
2025年08月28日 | 東洋経済 ONLINE | データで判明「離婚年齢ランキング」の驚く結果…婚姻届の35%以上の離婚届が提出される日本の実態 |
2025年08月25日増大号 | AERA 70-71P | [女性×働く]東京は結婚しやすく離婚が少ない |
2025年07月28日号 | 日経ビジネス 88P | 少子化対策に重大な死角 |
受託実績
年度 | タイトル |
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2020年度 |
「日本の未婚化の要因に関する仮説検証調査(2020)」 株式会社エウレカ
|
2019年度 |
伊那市地方創生アルカディア構想・プレミアムリージョン・グローアップハウス事業 伊那市 |
2019年度 |
愛媛県子どもの生活実態調査 愛媛県
|
所属部署
関連カテゴリ
暮らし
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- 消費者行動(878件)
- 人口動態(545件)
- 芸術文化(177件)
- 社会貢献・ボランティア(170件)
- 若年層市場・マーケット(95件)
- 消費文化(133件)
- 女性(182件)
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