- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済の動き
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
<概況>
米国経済は依然底堅い動きを示しているが、最近の指標動向を見ると、やや景気拡大ペースが穏やかになってきたとも見れる。消費関連の指標である小売販売は2月に前期比0.4%の減少、3月上旬の自動車販売も同14.8%のマイナスとなった。昨年の夏場以降のFRBによる短期金利の高め誘導の影響が次第に現れつつあるとみられる。その一方で、1月の生産者価格は前期比1%上昇するなど、インフレ圧力もさらに高まってきている。このためFRBは短期金利の高め誘導を続けざるを得ないと判断される。
一方、日本経済は引き続き内需主導の堅調な景気拡大を続けている。物価動向についても、世界的にインフレ圧力が高まりつつあるなかで安定した推移を続けている。ただ、最近の物価環境をみると、景気堅調持続に伴う製品・労動需給の引き締まり、入着原油価格の上昇、さらには為替の円安推移に加え、4月1日からの消費税の導入などもあり、今後次第に物価に対する上昇圧力が高まっていく可能性がある。
また、国際収支面の動向をみると、貿易黒字が拡大しているものの、貿易外収支の赤字が増えていることから、経常収支の黒字拡大は穏やかなものとなっている。
(1989年05月01日「調査月報」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年03月19日
日銀短観(3月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは2ポイント低下の12と予想、トランプ関税の影響度に注目 -
2025年03月19日
孤独・孤立対策の推進で必要な手立ては?-自治体は既存の資源や仕組みの活用を、多様な場づくりに向けて民間の役割も重要に -
2025年03月19日
マンションと大規模修繕(6)-中古マンション購入時には修繕・管理情報の確認・理解が大切に -
2025年03月19日
貿易統計25年2月-関税引き上げ前の駆け込みもあり、貿易収支(季節調整値)が黒字に -
2025年03月19日
米住宅着工・許可件数(25年2月)-着工件数(前月比)は悪天候から回復し、前月から大幅増加、市場予想も上回る
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【経済の動き】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
経済の動きのレポート Topへ