- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 企業物価指数2024年6月~電気・都市ガス価格への支援縮小と輸入物価上昇で国内企業物価の上昇ペースは加速~
企業物価指数2024年6月~電気・都市ガス価格への支援縮小と輸入物価上昇で国内企業物価の上昇ペースは加速~

経済研究部 安田 拓斗
このレポートの関連カテゴリ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.電力・都市ガス・水道の上昇で国内企業物価は上昇ペース加速
2.契約通貨ベースの輸入物価(前年比)は15ヵ月ぶりに上昇

契約通貨ベースでは前年比0.3%(5月:同▲2.9%)と15ヵ月ぶりのプラスとなった。石油・石炭・天然ガスが前年比▲1.0%と前月(同▲8.8%)からマイナス幅が大きく縮小したほか、金属・同製品が同7.2%と前月(同2.0%)から伸びを高めたことがプラス転化の主因である。
円相場(対ドル)は前月比1.0%と6ヵ月連続のプラスとなり、輸入物価は円ベースで前月比0.5%(5月:同2.3%)と3ヵ月連続のプラスとなった。円ベースの前年比は9.5%(5月:同7.1%)と5ヵ月連続でプラスとなった。円安の進展によって上昇率を高めている。
3.先行きは、上昇ペース加速で前年比3%台へ

ただし、「酷暑乗り切り緊急支援」と題する電気・都市ガス価格の割引が8月使用分から10月使用分まで実施されるため、それが反映される9月の国内企業物価は再び前年比2%台後半まで伸びが鈍化するだろう。11月には酷暑乗り切り緊急支援の割引額が減少し12月以降は支援が終了するため、国内企業物価は再び3%台となることが予想される。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年07月10日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ
経済研究部
安田 拓斗
安田 拓斗のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/03/13 | 雇用を支える外国人労働者~受入れ拡大に備え、さらなる環境整備が求められる~ | 安田 拓斗 | 基礎研レポート |
2025/03/12 | 企業物価指数2025年2月~国内企業物価は2ヵ月連続で前年比4%台~ | 安田 拓斗 | 経済・金融フラッシュ |
2025/03/03 | 宿泊旅行統計調査2025年1月~早期の春節の影響などから、中国人延べ宿泊者数が急速に回復~ | 安田 拓斗 | 経済・金融フラッシュ |
2025/02/13 | 企業物価指数2025年1月~国内企業物価の前年比上昇率は2023年6月以来の4%超~ | 安田 拓斗 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年05月01日
ユーロ圏GDP(2025年1-3月期)-前期比0.4%に加速 -
2025年04月30日
2025年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.2%(年率▲0.9%)を予測~ -
2025年04月30日
「スター・ウォーズ」ファン同士をつなぐ“SWAG”とは-今日もまたエンタメの話でも。(第5話) -
2025年04月30日
米中摩擦に対し、持久戦に備える中国-トランプ関税の打撃に耐えるため、多方面にわたり対策を強化 -
2025年04月30日
米国個人年金販売額は2024年も過去最高を更新-トランプ関税政策で今後の動向は不透明に-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【企業物価指数2024年6月~電気・都市ガス価格への支援縮小と輸入物価上昇で国内企業物価の上昇ペースは加速~】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
企業物価指数2024年6月~電気・都市ガス価格への支援縮小と輸入物価上昇で国内企業物価の上昇ペースは加速~のレポート Topへ