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インド経済の見通し~輸出悪化や利上げが逆風となり減速も、内需主導の底堅い成長続く(2022年度+6.9%、2023年度+5.9%)
経済研究部 准主任研究員 斉藤 誠
- インド経済は2022年10-12月期の成長率が前年同期比+4.4%(7-9月期:同+6.3%)から低下した。
- 10-12月期の成長率低下は高インフレと積極的な利上げ、財貨輸出の鈍化を背景とする雇用情勢の悪化などにより民間消費が減速した影響が大きい。またコロナ禍で打撃を受けた対面型業種の回復は続いているが、ベース効果が薄れてきていることも成長率低下に繋がった。
- 先行きはコロナ禍からの回復の勢いが弱まるなか、引き続き財貨輸出の低迷や高インフレ、金融引き締めが逆風となり昨年ほどの高い成長は見込みにくい。成長率は22年度が前年度比+6.9%(21年度:同+9.1%)、23年度が同+5.9%と鈍化するが、公共投資やFDIの拡大が下支えとなり内需主導の底堅い成長が続くと予想する。
■目次
・GDP統計の結果:民間消費が減速して成長率低下
・経済概況:高インフレ・高金利が消費需要を抑制
・経済見通し:輸出悪化や利上げが逆風となり減速も、内需主導の底堅い成長続く
03-3512-1780
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
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