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入院は大幅減少、外来は微減-2020年の「患者調査」にあらわれたコロナ禍の影響
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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医療の状況を見るうえで、患者の動向を把握することは欠かせない。日本では、厚生労働省が3年ごとに「患者調査」を行い、その結果を公表している。今年6月には、2020年に行われた調査の結果が公表された。
2020年は、コロナ禍が本格的に始まった年であり、感染症の影響も如実にあらわれている。今回は、公表された統計データをもとに、その影響を見ていこう。
■目次
1――はじめに
2――今回の患者調査の実施時期
1|調査は2020年9月、10月に行われた
2|調査が行われたのはコロナ禍の不安が高まっていた時期
3――患者数
1|入院は大幅減少、外来は微減
2|主な疾患で総患者数の増加傾向が続いている
4――受療率
1|入院は大幅低下、外来は若干低下
2|女性のほうが受療率の低下傾向が強かった
3|入院は14歳以下、外来は65歳以上の低下割合が大きかった
4|外来は65歳以上の低下割合が大きかった
5|循環器系の疾患の入院受療率は、大きく低下した
6|健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用の外来受療率は、予防接種に
より大きく上昇
5――平均入院日数
1|コロナ禍と調査票の元号記載の2要因で、2020年の平均入院日数は増加
2|2020年は各年齢層とも平均入院日数が増加した
3|入院受療率の上位5疾病は、いずれも2020年に平均入院日数が増加した
6――おわりに (私見)
本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2022年09月27日「基礎研レター」)
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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