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過労死等(脳・心疾患)に関する労災認定基準の見直し
保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
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脳血管疾患・心疾患による過労死等の認定に使われる過労死ラインが20年ぶりに見直され、2021年9月15日に新基準の運用がはじまった。脳血管疾患・心疾患による過労死等は、残業時間が「過労死ライン」とされる月80時間に達していない場合認定されにくいという指摘があった。見直しの結果、過労死ラインそのものの変更はなく、従来どおりとされたが、残業時間の長さが過労死ライン満たない場合でもそれに近い残業があり、不規則な勤務が認められれば「仕事と病気の発症との関連性が強いと評価できる」として労災と認定すべきだとしている。
本稿では、労災や過労死等の現状と、過労死ライン見直しの経緯を紹介する。
■目次
1――労働災害の現状 ~労災死亡は減っているが、過労死等は減っていない
1|労働災害発生件数は長期的には減少傾向
2|過労死等の申請は増加傾向にあるが、認定率は低下している
2――過労死ラインの見直し
1|脳血管疾患・心疾患の認定基準は20年変わっていなかった
2|「過労死ライン」は据え置くも、労働時間以外の要因をこれまで以上に考慮に入れることに
3――労働時間等をめぐる直近の議論
1|労働時間は改善傾向
2|コロナ禍の影響
4――実情にあわせた見直しと、労働者側も自らの生活の見直しが必要
(2021年10月28日「基礎研レポート」)
03-3512-1783
- 【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社
村松 容子のレポート
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