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EだけではないESG~気候変動は重要なテーマだけど~
金融研究部 常務取締役 研究理事 兼 年金総合リサーチセンター長 兼 サステナビリティ投資推進室長 德島 勝幸
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これまで、ESGに取り組む際に、なぜ取り組むのかを考えることが重要であり、一時のブームだからとか、横並びで必要と思えるからなどの曖昧な考えで取り組むべきでないことを、主張して来た。自分のためであることを忘れてしまうと、それは時に他事考慮になり、組織の本来の目的から逸脱してしまうことも考えられる。組織の本来の目的を忘れないように努めるならば、自然と過剰な取り組みは抑制されるだろう。
ESGの中でも、Eの要素は、気候変動や温室ガス排出抑制など、もっとも影響も取り組みも目に付き易い。取り組んでいることに、何ら問題はない。だが、やり過ぎは禁物だろう。取り組んだことに対する満足感だけではなく、取り組んだことの効果検証が必要である。手段と目的をはき違え易いことを考えると、もっとSやGについて目に見えるよう取り組むことをお勧めしたい。
ESG概念は、将来的にはサステナビリティという形でSDGsに包含され収斂することも考えられる。ただし、すべての企業や組織が、すべてのSDGsの目標に同じように取り組むことは求められていないことには留意しておきたい。SDGsとESGを統合的に考えて行くことが必要だろう。
■目次
1――ESGへの取り組みと本来の業務との兼ね合い
2――ESGの各要素は等価値ではない
3――SDGsとESGを統合的に考えよう
(2022年10月17日「基礎研レター」)
03-3512-1845
- 【職歴】
・1986年 日本生命保険相互会社入社
・1991年 ペンシルバニア大学ウォートンスクールMBA
・2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社に出向
・2008年 ニッセイ基礎研究所へ
・2025年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・日本ファイナンス学会
・証券経済学会
・日本金融学会
・日本経営財務研究学会
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