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- 米住宅着工・許可件数(24年7月)-着工件数は市場予想を下回り、20年5月以来の水準に低下
2024年08月19日
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1.結果の概要:住宅着工、許可件数ともに市場予想を下回る
2.結果の評価:戸建て住宅の落ち込みが顕著
住宅着工件数の伸びは前月比▲6.8%(前月:+1.1%)と前月からマイナスに転じた(図表3)。集合住宅が+14.5%(前月:+4.6%)と前月から伸びが加速した一方、戸建てが▲14.1%(前月:▲0.1%)と前月からマイナス幅が拡大して着工件数全体を押し下げた(図表4)。
前年同月比は▲16.0%(前月:▲6.1%)と3ヵ月連続のマイナスとなったほか、マイナス幅が拡大した。内訳をみると、集合住宅が▲18.4%(前月:▲30.3%)と7ヵ月連続で2桁のマイナスとなったほか、戸建てが▲14.8%(前月:+6.6%)とマイナスに転じた。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が+3.7%ポイント(前月:+1.1%ポイント)と2ヵ月連続でプラスを維持した一方、中西部が▲0.2%ポイント(前月:+1.9%ポイント)、南部が▲7.6%ポイント(前月:+0.3%ポイント)といずれも前月からマイナスに転じた。さらに、西部が▲2.7%ポイント(前月:▲2.3%ポイント)と2ヵ月連続マイナスとなった。
前年同月比は▲16.0%(前月:▲6.1%)と3ヵ月連続のマイナスとなったほか、マイナス幅が拡大した。内訳をみると、集合住宅が▲18.4%(前月:▲30.3%)と7ヵ月連続で2桁のマイナスとなったほか、戸建てが▲14.8%(前月:+6.6%)とマイナスに転じた。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が+3.7%ポイント(前月:+1.1%ポイント)と2ヵ月連続でプラスを維持した一方、中西部が▲0.2%ポイント(前月:+1.9%ポイント)、南部が▲7.6%ポイント(前月:+0.3%ポイント)といずれも前月からマイナスに転じた。さらに、西部が▲2.7%ポイント(前月:▲2.3%ポイント)と2ヵ月連続マイナスとなった。

内訳は販売現況が44(前月:46)、客足が25(前月:27)とそれぞれ前月から低下した一方、販売見込みが49(前月:48)とこちらは2ヵ月連続で上昇するなど、販売現況とは対照的に販売見込みは幾分楽観的な見方となっている。
これに対して、NAHBのロバート・ディーツ主任エコノミストは「現在のインフレデータは連邦準備制度理事会による利下げを示しており、住宅ローン金利は8月第2週に大幅に低下しているため、購入者の関心と建設業者の感情は今後数カ月で改善するはずだ」と述べ住宅ローン金利の低下に伴う今後の住宅市場の回復に期待を示した。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年08月19日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1824
経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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