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- ユーロ圏失業率(2024年5月)-過去最低水準で横ばい推移
2024年07月03日
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1.結果の概要:失業率は6.4%の過去最低値で横ばい推移
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2.結果の詳細:コロナ禍前との比較ではスペインの失業者減少が目立つ
ユーロ圏(20か国)の5月の失業率は6.4%となり、4月(6.4%)から横ばい、統計データ公表以来の最低値で推移している。なお、4月以前のデータにはほぼ改定がなかった。
失業者数は5月の前月差で3.8万人増となり、前月の減少(▲8.5万人)から増加に転じた。主要4か国で見ると、フランス(2.3万人)、ドイツ(0.6万人)、スペイン(0.6万人)、イタリア(▲0.0万人)となり、フランスの失業増が全体の失業者を押し上げる形となった。なお、コロナ禍前より失業者数は60万人程度少なく、国別にはスペインの失業者数の減少が目立つ(図表3)。
5月の若年失業率は14.2%となり、4月(14.2%)から横ばいだった(前掲図表2)。また、若年失業率の過去データは、足もと若干だが悪化方向に改定された(4月14.1→14.2%、3月14.3→14.4%)。若年失業者数は5月で228.7万人(前月差0.3万人)となり4月までの3か月連続の前月比減少の後、増加に転じた。若年失業者数の水準はコロナショック直前(20年3月の234.7万人)を下回る状態で推移している(図表4)。
失業者数は5月の前月差で3.8万人増となり、前月の減少(▲8.5万人)から増加に転じた。主要4か国で見ると、フランス(2.3万人)、ドイツ(0.6万人)、スペイン(0.6万人)、イタリア(▲0.0万人)となり、フランスの失業増が全体の失業者を押し上げる形となった。なお、コロナ禍前より失業者数は60万人程度少なく、国別にはスペインの失業者数の減少が目立つ(図表3)。
5月の若年失業率は14.2%となり、4月(14.2%)から横ばいだった(前掲図表2)。また、若年失業率の過去データは、足もと若干だが悪化方向に改定された(4月14.1→14.2%、3月14.3→14.4%)。若年失業者数は5月で228.7万人(前月差0.3万人)となり4月までの3か月連続の前月比減少の後、増加に転じた。若年失業者数の水準はコロナショック直前(20年3月の234.7万人)を下回る状態で推移している(図表4)。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年07月03日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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