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- ベトナム生命保険市場(2022年版)
2024年01月23日
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■要旨
ベトナムは東南アジアに位置し、東南アジア諸国連合(アセアン)加盟にする発展途上国で、第二次大戦後も戦争が続いたため経済発展が遅れてきたが、1986年に採用されたドイモイ(刷新)政策の下で経済発展が続いてきた。
2022年に、ベトナムは新型コロナから早期に回復することができ、農林水産業、工業・鉱業、サービス業が新型コロナ前に匹敵する堅実な成長を見せ、輸出入も順調に伸長した。
経済が順調に回復する一方、生命保険業界においては新契約件数が対前年比減少するといった若干の足踏みの状況が見られた。ただし、収入保険料ベースで見たときには、新契約、保有契約ともに対前年増加しており、引き続き市場は拡大している。
ベトナムの生命保険業界においては従来、貯蓄型・投資型生命保険の販売比率が高かったが、2022年は収入保険料ベースで投資連動型保険の新規販売占率が85.48%となる一方、貯蓄性保険である養老保険の販売占率が1.44%まで縮小し、市場ではほとんど投資連動型保険だけが販売されている状況である。
生命保険会社の保有契約シェア順位(収入保険料ベース)では、Bao Viet Life(18.62%)が、2021年に引き続き首位を維持した。以下、Manulife(17.65%)が2位に、Prudential(17.48%)が3位と2021年と順位は変わらなかった。
■目次
1――はじめに
2――保険市場の概況
3――新契約の状況
4――保有契約の状況
5――販売チャネル
6――おわりに
ベトナムは東南アジアに位置し、東南アジア諸国連合(アセアン)加盟にする発展途上国で、第二次大戦後も戦争が続いたため経済発展が遅れてきたが、1986年に採用されたドイモイ(刷新)政策の下で経済発展が続いてきた。
2022年に、ベトナムは新型コロナから早期に回復することができ、農林水産業、工業・鉱業、サービス業が新型コロナ前に匹敵する堅実な成長を見せ、輸出入も順調に伸長した。
経済が順調に回復する一方、生命保険業界においては新契約件数が対前年比減少するといった若干の足踏みの状況が見られた。ただし、収入保険料ベースで見たときには、新契約、保有契約ともに対前年増加しており、引き続き市場は拡大している。
ベトナムの生命保険業界においては従来、貯蓄型・投資型生命保険の販売比率が高かったが、2022年は収入保険料ベースで投資連動型保険の新規販売占率が85.48%となる一方、貯蓄性保険である養老保険の販売占率が1.44%まで縮小し、市場ではほとんど投資連動型保険だけが販売されている状況である。
生命保険会社の保有契約シェア順位(収入保険料ベース)では、Bao Viet Life(18.62%)が、2021年に引き続き首位を維持した。以下、Manulife(17.65%)が2位に、Prudential(17.48%)が3位と2021年と順位は変わらなかった。
■目次
1――はじめに
2――保険市場の概況
3――新契約の状況
4――保有契約の状況
5――販売チャネル
6――おわりに
(2024年01月23日「保険・年金フォーカス」)
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経歴
- 【職歴】
1985年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所 内部監査室長兼システム部長
2015年4月 生活研究部部長兼システム部長
2018年4月 取締役保険研究部研究理事
2021年4月 常務取締役保険研究部研究理事
2024年4月 専務取締役保険研究部研究理事
2025年4月 取締役保険研究部研究理事
2025年7月より現職
【加入団体等】
東京大学法学部(学士)、ハーバードロースクール(LLM:修士)
東京大学経済学部非常勤講師(2022年度・2023年度)
大阪経済大学非常勤講師(2018年度~2022年度)
金融審議会専門委員(2004年7月~2008年7月)
日本保険学会理事、生命保険経営学会常務理事 等
【著書】
『はじめて学ぶ少額短期保険』
出版社:保険毎日新聞社
発行年月:2024年02月
『Q&Aで読み解く保険業法』
出版社:保険毎日新聞社
発行年月:2022年07月
『はじめて学ぶ生命保険』
出版社:保険毎日新聞社
発行年月:2021年05月
松澤 登のレポート
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