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韓国、車に乗ったまま10分で検査が終わる「ドライブスルー検査」を実施-新型コロナウイルスの新しい検査方法-
生活研究部 上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任 金 明中
韓国では、2月27日9時時点で累積検査件数が56,395件で、1日だけで(2月26日9時~2月27日9時)11,414件の検査(感染者数は2月27日時点で1,766人)が行われた。その中で、新たに「ドライブスルー」方式の検査が導入実施され、注目を集めている。大邱市や世宗市など一部の地方自治体では、26日から、自動車に乗ったまま検査が受けられる「ドライブスルー」方式の検査を実施している。そもそも、ドライブスルー(Drive Through)」とは、自動車に乗ったまま商品やサービスが提供される機能およびその設備のことで、日本でもマクドナルドやスターバックスなどのファストフード店で利用することができる。車から降りず、早く食べ物などが注文できるので、ドライブスルーの利用客は毎年増加している傾向にある。
韓国では、この仕組みを、新型コロナウイルスの感染検査に利用した。検査を受けたい人が「ドライブスルー」が屋外に設置されている選別診療所に来ると、車に乗ったままコーヒーやハンバーガーを注文するように、検査が受けられるようにした。受付から問診表の作成、医療スタッフとの面談、体温の測定、鼻と口からの検体採取までの全プロセスにかかる時間は10分程度で、すべての検査は車に乗った状態で行われる。ドライブスルー検査のメリットとしては、1)室内に入らないため、患者の出入りにともなう消毒を行う必要がないこと、2)消毒などの時間が室内に比べて少なくてすむため検査の時間を短縮できること、3)待機中の交差感染懸念を和らげられること、4)屋外なので早く設置できることなどが挙げられる。
「検査難民」の存在が深刻な課題となっている日本でも、民間の医療機関などでの受診を増やすと共に、ドライブスルー検査の導入を検討してみてはどうだろうか。一刻も早く、事態が収束することを願うところである。
03-3512-1825
(2020年02月28日「研究員の眼」)
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