- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 暮らし >
- 消費者行動 >
- 所有から利用へと変わる消費-なぜサブスクリプションサービスが拡大するのか?
2020年01月16日
所有から利用へと変わる消費-なぜサブスクリプションサービスが拡大するのか?
03-3512-1878
このレポートの関連カテゴリ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
■目次
1――はじめに~所有から利用への流れと3つの要素
2――モノを「買えなくなった」背景
1|若い世代の厳しい経済環境~賃金水準の低下、取り残された氷河期世代、将来の
経済不安
2|最近の消費者の状況~老後資金2千万円不足問題や消費増税による生活防衛意識の
高まり
3――モノを「買わなくてもすむようになくなった」
1|技術革新による消費社会の成熟化~生活満足度の高い若者、安くて良いモノの普及、
所有欲の低下
2|消費のデジタル化の進展~サブスクリプションサービス・シェアリングサービスの
広がり
4――モノよりも「サービスを買うようになった」
~通信料やコンサートなどのコト消費、モノのデジタル化
5――おわりに~所有から利用への流れの加速
- 近年の消費行動で見られるモノの「所有から利用へ」という消費行動には、(1)モノを「買えなくなった」、(2)モノを「買わなくてもすむようになった」、(3)モノよりも「サービス(コト)を買うようになった」という3つの要素がある。
- モノを「買えなくなった」背景には若い世代の厳しい経済環境があげられる。非正規雇用者が増え、正規雇用者でも収入が伸びにくくなっている。また、少子高齢化による将来の社会保障不安もあるだろう。さらに、昨年は消費増税に加えて、「老後資金2千万円不足問題」が大きな話題となることで、生活防衛意識を高めた消費者が増えたのではないか。
- モノを「買わなくてもすむようになった」背景には、技術革新が進み、成熟した消費社会では安くて品質の高いモノがあふれ、お金を使わなくても消費生活が楽しめることがあげられる。所有欲が低下し、社会貢献意識が高まる中で、ミニマリストを良しとする風潮もある。さらに、サブスク等に見られる消費のデジタル化が拍車をかける。
- また、消費者が興味関心を持つ対象が変わり、お金の使い道が変わった。モノよりも通信サービスやレジャー、イベントなどの「サービス(コト)を買うようになった」。子育て世帯では子どもの教育関連サービスの人気も過熱気味だ。また、音楽CDなど、モノがデジタル化された結果、自ずとサービスを買うようになったという状況もある。
- 今後、「所有から利用へ」という流れは、2つ目や3つ目の要素によって加速するだろう。シニアのスマートフォン利用が増えることで、サブスク等の消費のデジタル化が幅広い層に広がっていく。また、日本では単身高齢世帯や共働き世帯が増え、生活上のちょっとした困りごとを解決するサービス需要も高まるだろう。
- 従来のモノづくり企業はどうすべきか。ヒントの1つに「モノ消費に見えてコト消費」という考え方をあげたい。今の消費者は所有することによるステイタスではなく、モノを使うコトで得られる経験に価値を置く。豊かな体験(コト)を得るために利用するモノという、いわば逆転とも言える発想の転換が必要な時代なのかもしれない。
■目次
1――はじめに~所有から利用への流れと3つの要素
2――モノを「買えなくなった」背景
1|若い世代の厳しい経済環境~賃金水準の低下、取り残された氷河期世代、将来の
経済不安
2|最近の消費者の状況~老後資金2千万円不足問題や消費増税による生活防衛意識の
高まり
3――モノを「買わなくてもすむようになくなった」
1|技術革新による消費社会の成熟化~生活満足度の高い若者、安くて良いモノの普及、
所有欲の低下
2|消費のデジタル化の進展~サブスクリプションサービス・シェアリングサービスの
広がり
4――モノよりも「サービスを買うようになった」
~通信料やコンサートなどのコト消費、モノのデジタル化
5――おわりに~所有から利用への流れの加速
(2020年01月16日「基礎研レポート」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1878
新着記事
-
2025年12月09日
今週のレポート・コラムまとめ【12/2-12/8発行分】 -
2025年12月08日
日銀短観(12月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは2ポイント上昇の16と予想 -
2025年12月08日
2025~2027年度経済見通し-25年7-9月期GDP2次速報後改定 -
2025年12月08日
中国の貿易統計(25年11月)~輸出、輸入とも改善。対米輸出は減少が続く -
2025年12月08日
Average Commuting Time by Prefecture in Japan: Before and After the COVID-19 Pandemic
お知らせ
-
2025年12月01日
News Release
-
2025年12月01日
News Release
-
2025年07月01日
News Release
【所有から利用へと変わる消費-なぜサブスクリプションサービスが拡大するのか?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
所有から利用へと変わる消費-なぜサブスクリプションサービスが拡大するのか?のレポート Topへ









