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 - J-REIT市場の収益見通し。今後5年で分配金6%成長を見込む~シナリオ別の分配金レンジは▲2%~+14%の見通し~
 
2019年11月07日
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                                            ■要旨
 
■目次
1――今年に入り、J-REIT市場は一段と上昇。投資主価値の向上を評価
2――保有不動産は物流施設の占率が高まる。DPSは足もと前年比で4~5%増加
3――各種シナリオを想定し、今後のDPS成長率を試算する
1|保有オフィスビルのNOI成長率は直近4年間で9.7%プラス。引き続き、
プラス成長が見込まれる
2|オフィスビルのNOI成長率(今後5年間)は、標準シナリオで+5%
(▲1%~+9%)の見通し
3|賃貸マンションはテナント入替時の賃料が直近1年で4%上昇
4|借入利率の変動によるDPS寄与度(今後5年間)は、メインシナリオで
ゼロ(▲4%~+4%)の見通し
5|取得利回りの低下が続くものの、外部成長はDPSにプラス寄与する見通し
6|DPS成長率(今後5年間)はメインシナリオで+6%(▲2%~+14%)の見通し
4――おわりに
            - J-REIT市場が大きく上昇している要因の1つに、投資主価値の持続的向上が挙げられる。投資主価値の向上とは、「1口当たり分配金(DPS)と1口当たりNAVを高めること」を言い、過去5年間でそれぞれ35%、49%増加している。
 - 本稿では、J-REIT市場を取り巻く収益環境を確認したのち、各種シナリオを想定し今後5年間のDPS成長率を試算した。
 - 結果は、オフィス賃料(標準シナリオ)と金利(メインシナリオ)を組み合わせた場合、DPS成長率は+6%となり増配基調を維持する見通しである。また、最も高い成長率は+14%、最も低い成長率は▲2%となり、引き続き安定した業績推移が期待できる。
 - ただし、DPSの成長ドライバーは保有物件の収益拡大(内部成長)に依存し、物件取得(外部成長)や財務の貢献は限定的となる見通しである。DPS水準が天井に近づきつつある点に注意したい。
 
■目次
1――今年に入り、J-REIT市場は一段と上昇。投資主価値の向上を評価
2――保有不動産は物流施設の占率が高まる。DPSは足もと前年比で4~5%増加
3――各種シナリオを想定し、今後のDPS成長率を試算する
1|保有オフィスビルのNOI成長率は直近4年間で9.7%プラス。引き続き、
プラス成長が見込まれる
2|オフィスビルのNOI成長率(今後5年間)は、標準シナリオで+5%
(▲1%~+9%)の見通し
3|賃貸マンションはテナント入替時の賃料が直近1年で4%上昇
4|借入利率の変動によるDPS寄与度(今後5年間)は、メインシナリオで
ゼロ(▲4%~+4%)の見通し
5|取得利回りの低下が続くものの、外部成長はDPSにプラス寄与する見通し
6|DPS成長率(今後5年間)はメインシナリオで+6%(▲2%~+14%)の見通し
4――おわりに
(2019年11月07日「基礎研レポート」)
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                                        03-3512-1858
経歴
                            - 【職歴】
1993年 日本生命保険相互会社入社
2005年 ニッセイ基礎研究所
2019年4月より現職
【加入団体等】
・一般社団法人不動産証券化協会認定マスター
・日本証券アナリスト協会検定会員 
岩佐 浩人のレポート
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