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米中摩擦に対し、持久戦に備える中国-トランプ関税の打撃に耐えるため、多方面にわたり対策を強化
経済研究部 主任研究員 三浦 祐介
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米中間の関税合戦のエスカレートに伴い、米中双方の経済にその影響が及ぶことが見込まれるなか、2025年4月25日、中国共産党の中央政治局会議が開催された。同会議では、膠着状態にある米中摩擦に対して、「持久戦」で臨む覚悟が明確となった。経済のために交渉で譲歩するのではなく、自国の経済対策強化によって関税の影響に耐え抜くことで、交渉を優位に運ぶ考えであることが分かる。会議では、需要喚起策の強化や貿易摩擦の影響緩和策の実施について言及された。今後、補正予算による財源の拡大とさらなる金融緩和により経済の下支えを強めることが予想される。
■目次
1――中央政治局会議が開催され、対米摩擦による打撃への対応方針を決定
2――米中摩擦という「闘争」に対して、国内経済対策強化による「持久戦」で臨む構え
3――需要喚起策の拡大や貿易摩擦の影響緩和など多方面にわたり対策を強化
1|需要喚起策ではサービス消費への支援を拡大
2|様々な対策により貿易摩擦の影響を緩和
3|補正予算による財源の拡大とさらなる金融緩和で下支えを強化
4|改革を通じた内需の底上げや対外開放の強化についても言及
5|不動産不況対策は従来の対策を踏襲する見込み
(2025年04月30日「基礎研レター」)
03-3512-1787
- 【職歴】
・2006年:みずほ総合研究所(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)入社
・2009年:同 アジア調査部中国室
(2010~2011年:北京語言大学留学、2016~2018年:みずほ銀行(中国)有限公司出向)
・2020年:同 人事部
・2023年:ニッセイ基礎研究所入社
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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