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- ロシアの物価状況(23年4月)-前年比で2%台まで低下
2023年05月15日
1.結果の概要:前年比は2%台に低下
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2 生鮮食品など季節的要因による影響を受ける品目や管理品目を除いた指数。
2.結果の詳細:財・食料品の物価上昇率は前年比でマイナスに
4月のロシアのインフレ率は前年比で2.31%となり、3月の3.51%からさらに低下した。3月もベース効果により2月の10.99%から大幅に低下していたが、4月はさらに伸び率が減速したことになる。
インフレ率を大分類別に見ると、4月の前年比伸び率は食料品が▲0.01%、財(非食料品)が▲0.26%、サービスが9.43%となっている。サービスは9%台の高めの伸び率が維持されている(3月も9.73%)ものの、食料品と財は小幅ながら前年比マイナスとなった。したがってサービスのみが全体の物価を押し上げている構図となっている(図表1)。
4月の前月比伸び率は、総合指数で0.38%、コア指数で0.31%となった。いずれもコロナ禍前のペース程度(例えば2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%)となっており、インフレ圧力は強くないと言える(図表3)。
インフレ率を大分類別に見ると、4月の前年比伸び率は食料品が▲0.01%、財(非食料品)が▲0.26%、サービスが9.43%となっている。サービスは9%台の高めの伸び率が維持されている(3月も9.73%)ものの、食料品と財は小幅ながら前年比マイナスとなった。したがってサービスのみが全体の物価を押し上げている構図となっている(図表1)。
4月の前月比伸び率は、総合指数で0.38%、コア指数で0.31%となった。いずれもコロナ禍前のペース程度(例えば2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%)となっており、インフレ圧力は強くないと言える(図表3)。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、前週比上昇では、最新の5月10日時点の前週比で0.0%となり、過去と比較してもインフレ圧力はそれほど強くない状況が続いている(図表4)。
3 大分類である食料品、財(非食料品)、サービスをそれぞれ細目別に分類したもの(中分類)のうち、統計局のウェブサイトで公表しているものを記載。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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経歴
- 【職歴】
2002年 東京工業大学入学(理学部)
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
(2023年05月15日「経済・金融フラッシュ」)
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