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資産形成、やってはいけないこと-FX取引、暗号資産、NFTに手を出してはいけない
金融研究部 熊 紫云
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- 資産形成のためには、債券、株式、不動産等投資商品を活用するのが必要で望ましいが、このレポートでは、資産形成に向けてやってはいけないことを具体的に示すとともに、その理由について説明してみたい。
- ギャンブル(賭け事)等は、参加者それぞれが期待できる利益がマイナスになるので、資産形成には全く向いていない。
- 投機は、ゼロサムゲーム、もしくは将来の価値がどうなるか良く分からないものなので、資産形成には向いておらず。普通の人は手を出してはいけない。
具体例として、株式のデイトレード、FX取引の短期売買等短期取引は、参加者それぞれが期待できる利益がゼロである投機取引であり、資産形成に向いていない。特にレバレッジを使ったFX取引はゼロサムである上にリスクが高すぎるので、素人が手をすべきではない。
また、暗号資産(仮想通貨)、美術品、NFT等は、本質的な価値も将来の価値も良く分からない投機商品であり、リスクが高く資産形成には向いていない。
- 一方、投資であったとしても、投資のプロやベテランでない限り、投資商品の個別銘柄投資は資産形成に向いていない。普通の人にとっては、銘柄選択や分散投資に気を付けながら、債券、株式、リート等の投資信託を長期保有することがとても大切である。
長期的な資産形成のためには、安心して投資できる商品が数多くある、現行つみたてNISA、新NISA(つみたて投資枠)、確定拠出年金制度(企業型及び個人型のiDeCo)等の税制優遇諸制度を積極的に活用すべきであろう。まずはなるべく早く投資をスタートしてみてはどうだろうか。
■目次
1――ギャンブルと投機は資産形成に向いていない
2――投機の具体例
1|株式のデイトレード
2|FX取引の短期売買
3|暗号資産(仮想通貨)
4|美術品
5|NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)
3――投資のプロやベテランでない限り、個別銘柄投資は資産形成に向いていない
4――まとめ
(2023年03月03日「基礎研レポート」)
金融研究部
熊 紫云
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