- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- ジェロントロジー(高齢社会総合研究) >
- 高齢者のQOL(生活の質) >
- コロナ禍における高齢者の活動の変化と健康不安への影響
コロナ禍における高齢者の活動の変化と健康不安への影響
生活研究部 准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任 坊 美生子
新型コロナウイルス感染拡大によって、人々の身体活動と社会活動が減少したことが、ニッセイ基礎研究所が2021年12月に実施したインターネット調査で分かった。対象を65歳以上の高齢者に限って見ると、移動時間と運動時間が減少した人が約2割、交際やつき合い時間が減少した人が約6割に上った。これらが減少した高齢者のグループでは、そうではない高齢者のグループに比べて、運動機能や認知機能の低下、うつ症状、孤独・孤立への悪化に対して不安を感じている人の割合が大きかった。
このままコロナの感染拡大が長期化すれば、高齢者の心身機能低下や精神面の不調が進行し、フレイルや要介護状態を引き起こす恐れがある。これまで政府や自治体は、感染防止のために外出自粛や人流抑制を呼びかけてきたが、高齢者の心身の健康状態を維持するためには、感染対策を取った上で、できるだけ身体活動や社会活動を再開していけるように、具体的な工夫の仕方を発信していく必要があるだろう。
■目次
1――はじめに
2――コロナ禍における生活の変化~非高齢者と高齢者との比較~
1|身体活動時間の減少
2|社会活動の減少
3――高齢者の生活の変化による健康不安への影響
1|身体活動の変化と健康不安の関連
2|コミュニケーション機会の減少と健康不安の関連
4――まとめ
03-3512-1821
- 【職歴】
2002年 読売新聞大阪本社入社
2017年 ニッセイ基礎研究所入社
【委員活動】
2023年度~ 「次世代自動車産業研究会」幹事
2023年度 日本民間放送連盟賞近畿地区審査会審査員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月23日
他国との再保険の監督に関する留意事項の検討(欧州)-EIOPAの声明 -
2024年04月23日
気候変動-温暖化の情報提示-気候変動問題の科学の専門家は“ドラマが少ない方向に誤る?” -
2024年04月23日
今後お金をかけたいもの・金融資産 -
2024年04月23日
今週のレポート・コラムまとめ【4/16-4/22発行分】 -
2024年04月22日
2024年3月、グローバル株式市場は上昇が継続
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【コロナ禍における高齢者の活動の変化と健康不安への影響】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
コロナ禍における高齢者の活動の変化と健康不安への影響のレポート Topへ