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オフィス市場は調整局面入り。REIT市場は価格の戻りが鈍い。-不動産クォータリー・レビュー2020年第3四半期
金融研究部 主任研究員 吉田 資
1. 経済動向と住宅市場
11/16に公表予定の2020年7-9月期の実質GDPは、前期比3.8%(前期比年率16.1%)と4四半期ぶりのプラス成長になったと推計される1。国内外の経済活動の再開を受けて、大幅なプラス成長となったが、過去最大のマイナス成長となった4-6月期の落ち込みの4割強を取り戻したにすぎず、経済活動の正常化に向けた足取りは重い。
経済産業省によると、2020年9月の鉱工業生産指数は 前月比+4.0%と4ヵ月連続で上昇した。6~9月の4ヵ月累計で+16.4%の高い伸びとなり、2~5月の落ち込み(累計で▲21.1%)の6割強を取り戻したが、指数の水準自体はコロナ禍前の20年1月と比べると▲10%近く低い水準にとどまっている。10-12月期もプラスで2四半期連続プラスとなる可能性が高いが、急回復した7-9月期から伸びは大きく低下する見込みである2。
ニッセイ基礎研究所は、9月に経済見通しの改定を行った。実質GDP成長率は2020年度▲5.8%、2021年度3.6%を予想する(図表-2)3。ソーシャルディスタンスの確保が外食・旅行・娯楽などのサービス支出を抑制すること等から、経済活動が元の水準に戻るまでには時間を要する見通しである。
2. 地価動向
3. 不動産サブセクターの動向
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03-3512-1861
- 【職歴】
2007年 住信基礎研究所(現 三井住友トラスト基礎研究所)
2018年 ニッセイ基礎研究所
【加入団体等】
一般社団法人不動産証券化協会資格教育小委員会分科会委員(2020年度~)
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