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- 楽観的な金融市場と実体経済の乖離-IMF国際金融安定性報告書(GFSR)より
2020年07月17日
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■要旨
新型コロナウイルスの感染拡大により、グローバル金融市場は不安定な状況が続いている。こうした中、国際通貨基金(IMF)は6月25日、国際金融安定性報告書(Global Financial Stability Report :以下GFSR)改定報告書を公表し、現在の金融市場の状況についての見方を示した。
IMFは現在の金融市場の回復は各国中央銀行の影響が大きく、株式市場の回復はリスクをはらんでいると指摘している。IMFは顕在化する恐れのある脆弱性として、経済の縮小による企業の財務内容の悪化や金融システムの健全性が損なわれる恐れがあると指摘している。
株式市場は投資家のリスク選好を背景に株価回復が続いているが、今後、蓄積された脆弱性が顕在化し、大幅な株価下落となるリスクがあることを念頭に置かなければならない。引き続き、企業の業績や財務状況などを注意深く見ていく必要があるだろう。
■目次
1――はじめに
2――中央銀行の対策によるリスク資産価格の反発
3――楽観的な金融市場と実体経済の間の乖離
4――蓄積された他の脆弱性が顕在化する恐れ
5――まとめ
新型コロナウイルスの感染拡大により、グローバル金融市場は不安定な状況が続いている。こうした中、国際通貨基金(IMF)は6月25日、国際金融安定性報告書(Global Financial Stability Report :以下GFSR)改定報告書を公表し、現在の金融市場の状況についての見方を示した。
IMFは現在の金融市場の回復は各国中央銀行の影響が大きく、株式市場の回復はリスクをはらんでいると指摘している。IMFは顕在化する恐れのある脆弱性として、経済の縮小による企業の財務内容の悪化や金融システムの健全性が損なわれる恐れがあると指摘している。
株式市場は投資家のリスク選好を背景に株価回復が続いているが、今後、蓄積された脆弱性が顕在化し、大幅な株価下落となるリスクがあることを念頭に置かなければならない。引き続き、企業の業績や財務状況などを注意深く見ていく必要があるだろう。
■目次
1――はじめに
2――中央銀行の対策によるリスク資産価格の反発
3――楽観的な金融市場と実体経済の間の乖離
4――蓄積された他の脆弱性が顕在化する恐れ
5――まとめ
(2020年07月17日「基礎研レター」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 大和証券SMBC(現大和証券)入社
大和証券投資信託委託株式会社、株式会社大和ファンド・コンサルティングを経て
2019年 ニッセイ基礎研究所(現職)
【加入団体等】
・公益社団法人 日本証券アナリスト協会 検定会員
・修士(工学)
原田 哲志のレポート
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