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2025年11月11日

東京オフィス賃料は上昇基調が強まる。REIT市場は6カ月連続で上昇-不動産クォータリー・レビュー2025年第3四半期

金融研究部 上席研究員 吉田 資

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■要旨
 
  • 2025年7-9月期の実質GDP(11/17公表予定)は前期比▲0.7%(前期比年率▲2.7%)と6四半期ぶりのマイナス成長になったと推計される。
     
  • 住宅市場では住宅着工戸数の減少が続いている。7-9月期の新設住宅着工戸数は前年同期比▲8.9%減少、首都圏のマンション新規発売戸数は同+28.6%増加、中古マンションの成約件数は同+40.6%増加、住宅価格指数は前年比+11.3%上昇した。地価は住宅地・商業地ともに上昇している。
     
  • オフィス賃貸市場は東京Aクラスビルの成約賃料(月坪)が前期比+11.5%上昇した。東京23区のマンション賃料は全ての住居タイプで前年同期比プラスとなった。ホテル市場では2025年7-9月の延べ宿泊者数が前年同期比▲1.0%減少した。物流賃貸市場では首都圏の空室率が10.4%、近畿圏の空室率が5.0%となった。
     
  • 2025年第3四半期の東証REIT指数は+8.0%上昇した。
東京都心部Aクラスビルの空室率と成約賃料
■目次

1.経済動向と住宅市場
2.地価動向
3.不動産サブセクターの動向
  (1) オフィス
  (2) 賃貸マンション
  (3) 商業施設・ホテル・物流施設
4.J -REIT(不動産投信)市場

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2025年11月11日「不動産投資レポート」)

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金融研究部   上席研究員

吉田 資 (よしだ たすく)

研究・専門分野
不動産市場、投資分析

経歴
  • 【職歴】
     2007年 住信基礎研究所(現 三井住友トラスト基礎研究所)
     2018年 ニッセイ基礎研究所
     2025年7月より現職

    【加入団体等】
     一般社団法人不動産証券化協会資格教育小委員会分科会委員(2020年度~)

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