- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 世界経済 >
- ロシアの物価状況(25年1月)-サービスインフレ加速で前年比9.9%まで上昇
2025年02月17日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.結果の概要:前年比は9.9%まで上昇
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2 生鮮食品など季節的要因による影響を受ける品目や管理品目を除いた指数。
2.結果の詳細:サービスインフレの伸び率が加速
1月のロシアのインフレ率は前年比で9.92%となり、24年12月(9.52%)からさらに上昇した。
インフレ率を大分類別に見ると、1月の前年比伸び率は食料品が11.13%(前月:11.05%)、財(非食料品)が6.07%(前月:6.12%)、サービスが12.95%(前月:11.52%)となり、総じて上昇しているが、1月は特にサービスインフレが全体の伸びを押し上げた。
前年比寄与度では食料品が4.3%ポイント程度、財(非食料品)が2.0%ポイント程度、サービスが3.6%ポイント程度だった(図表1)。
1月の前月比伸び率は、総合指数で1.23%、コア指数で0.96%となった。前月(総合指数1.32%、コア指数1.02%)から減速したものの、総合指数・コア指数ともにコロナ禍前の標準的な上昇率を上回った(2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%、図表3)。前月比伸び率で見て、24年11月にロシアのウクライナ侵攻後の最高値を記録し(侵攻直後の高騰を除く)、そのまま高水準の伸び率が継続している。
前月比伸び率を大分類で見ると食料品が1.33%(前月:2.60%)、財(非食料品)が0.42%(前月:0.81%)、サービスが2.07%(前月:0.20%)となった。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、最新の2月10日時点において、前週比で0.23%上昇している(図表4)。
インフレ率を大分類別に見ると、1月の前年比伸び率は食料品が11.13%(前月:11.05%)、財(非食料品)が6.07%(前月:6.12%)、サービスが12.95%(前月:11.52%)となり、総じて上昇しているが、1月は特にサービスインフレが全体の伸びを押し上げた。
前年比寄与度では食料品が4.3%ポイント程度、財(非食料品)が2.0%ポイント程度、サービスが3.6%ポイント程度だった(図表1)。
1月の前月比伸び率は、総合指数で1.23%、コア指数で0.96%となった。前月(総合指数1.32%、コア指数1.02%)から減速したものの、総合指数・コア指数ともにコロナ禍前の標準的な上昇率を上回った(2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%、図表3)。前月比伸び率で見て、24年11月にロシアのウクライナ侵攻後の最高値を記録し(侵攻直後の高騰を除く)、そのまま高水準の伸び率が継続している。
前月比伸び率を大分類で見ると食料品が1.33%(前月:2.60%)、財(非食料品)が0.42%(前月:0.81%)、サービスが2.07%(前月:0.20%)となった。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、最新の2月10日時点において、前週比で0.23%上昇している(図表4)。
3 大分類である食料品、財(非食料品)、サービスをそれぞれ細目別に分類したもの(中分類)のうち、統計局のウェブサイトで公表しているものを記載。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2025年02月17日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1818
経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
高山 武士のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/05/01 | ユーロ圏GDP(2025年1-3月期)-前期比0.4%に加速 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/23 | IMF世界経済見通し-トランプ関税で世界成長率は3%割れに | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/18 | ECB政策理事会-トランプ関税を受け6会合連続の利下げ決定 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/16 | 英国雇用関連統計(25年3月)-緩やかながらも賃金上昇率の減速傾向が継続 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年05月01日
ユーロ圏GDP(2025年1-3月期)-前期比0.4%に加速 -
2025年04月30日
2025年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.2%(年率▲0.9%)を予測~ -
2025年04月30日
「スター・ウォーズ」ファン同士をつなぐ“SWAG”とは-今日もまたエンタメの話でも。(第5話) -
2025年04月30日
米中摩擦に対し、持久戦に備える中国-トランプ関税の打撃に耐えるため、多方面にわたり対策を強化 -
2025年04月30日
米国個人年金販売額は2024年も過去最高を更新-トランプ関税政策で今後の動向は不透明に-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【ロシアの物価状況(25年1月)-サービスインフレ加速で前年比9.9%まで上昇】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ロシアの物価状況(25年1月)-サービスインフレ加速で前年比9.9%まで上昇のレポート Topへ