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- タイの生命保険市場(2022年版)
2023年09月19日
■要旨
2022年のタイ生命保険市場の正味収入保険料は前年比1.1%減の5,897億バーツ(約2.4兆円)となり、2年ぶりのマイナス成長となった。世界経済の減速懸念によって投資家のリスク回避姿勢が強まりユニット・リンク保険のような投資型の保険販売が不調だった。しかしながら、健康意識の高まりにより医療保険の販売が好調だったほか、債券利回り上昇に伴う予定利率の引き上げにより普通保険の販売が回復するなど今後の市場拡大が期待される面もあった。
2023年は観光関連産業を中心とした緩やかな景気回復が続いており、1~7月累計のタイ生命保険料収入は前年同期比4.5%増と回復している。世界経済の減速懸念により株高が進まず、ユニット・リンク保険の販売は2年続けて低調な結果となりそうだが、低金利環境からの脱却が進んでいるため養老保険を中心に保険販売は回復しそうだ。2年ぶりの市場拡大が視野に入りつつある。
■目次
1―市場概況
(国際比較)
2―保険種類別の販売動向
3―商品別の販売動向
4―販売チャネル別の販売動向
5―会社別の販売動向
6―資産運用状況
7―収支動向
8―おわりに
2022年のタイ生命保険市場の正味収入保険料は前年比1.1%減の5,897億バーツ(約2.4兆円)となり、2年ぶりのマイナス成長となった。世界経済の減速懸念によって投資家のリスク回避姿勢が強まりユニット・リンク保険のような投資型の保険販売が不調だった。しかしながら、健康意識の高まりにより医療保険の販売が好調だったほか、債券利回り上昇に伴う予定利率の引き上げにより普通保険の販売が回復するなど今後の市場拡大が期待される面もあった。
2023年は観光関連産業を中心とした緩やかな景気回復が続いており、1~7月累計のタイ生命保険料収入は前年同期比4.5%増と回復している。世界経済の減速懸念により株高が進まず、ユニット・リンク保険の販売は2年続けて低調な結果となりそうだが、低金利環境からの脱却が進んでいるため養老保険を中心に保険販売は回復しそうだ。2年ぶりの市場拡大が視野に入りつつある。
■目次
1―市場概況
(国際比較)
2―保険種類別の販売動向
3―商品別の販売動向
4―販売チャネル別の販売動向
5―会社別の販売動向
6―資産運用状況
7―収支動向
8―おわりに
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
公式SNSアカウント
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