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- 2023年8月時点の経過措置適用企業の進捗状況~スタンダード市場への選択申請を決議した企業が増加~
2023年08月17日
■要旨
2023年8月14日時点の経過措置適用企業の進捗状況を確認したところ、経過措置適用企業数は前月からほぼ変わらなかったものの、プライム市場上場企業の救済措置であるスタンダード市場への選択申請を決議した企業は94社と、8月以降、新たに30社が移行を選択した。
スタンダード市場への選択申請を決議した企業の主な選択理由は、「上場廃止リスク」だった。
依然として流通株式時価総額で上場維持基準を大きく下回っている選択申請の未決議企業が多く、9月29日の申請期限を控えスタンダード市場への移行を決断する企業はさらに増えると予想される。
上場維持基準との乖離が大きいにも関わらず、スタンダード市場への移行を選択しない企業はあくまでプライム市場への上場を希望し、上場基準未達であれば、スタンダード市場上場のメリットと上場維持コストを勘案して、上場廃止もやむを得ないと判断しているのかもしれない。各社がどのような考えや戦略をもとに上場市場の選択を行うのかも含め、引き続き注目していきたい。
■目次
はじめに
■上場会社数に占める経過措置適用企業の割合は14.4%
■経過措置適用企業の基準達成に向けた進捗状況
■スタンダード市場への選択申請を決議した企業は94社
2023年8月14日時点の経過措置適用企業の進捗状況を確認したところ、経過措置適用企業数は前月からほぼ変わらなかったものの、プライム市場上場企業の救済措置であるスタンダード市場への選択申請を決議した企業は94社と、8月以降、新たに30社が移行を選択した。
スタンダード市場への選択申請を決議した企業の主な選択理由は、「上場廃止リスク」だった。
依然として流通株式時価総額で上場維持基準を大きく下回っている選択申請の未決議企業が多く、9月29日の申請期限を控えスタンダード市場への移行を決断する企業はさらに増えると予想される。
上場維持基準との乖離が大きいにも関わらず、スタンダード市場への移行を選択しない企業はあくまでプライム市場への上場を希望し、上場基準未達であれば、スタンダード市場上場のメリットと上場維持コストを勘案して、上場廃止もやむを得ないと判断しているのかもしれない。各社がどのような考えや戦略をもとに上場市場の選択を行うのかも含め、引き続き注目していきたい。
■目次
はじめに
■上場会社数に占める経過措置適用企業の割合は14.4%
■経過措置適用企業の基準達成に向けた進捗状況
■スタンダード市場への選択申請を決議した企業は94社
(2023年08月17日「基礎研レター」)
![](https://www.nli-research.co.jp/files/topics/64292_ext_01_0.jpeg?v=1587629328)
03-3512-1855
経歴
- 【職歴】
2006年 資産運用会社にトレーダーとして入社
2015年 ニッセイ基礎研究所入社
2020年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)
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