- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 消費者物価(全国22年3月)-コアCPIは22年4月以降、2%前後の伸びが続く見通し
消費者物価(全国22年3月)-コアCPIは22年4月以降、2%前後の伸びが続く見通し
経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎
このレポートの関連カテゴリ
1.コアCPI上昇率は前月から0.2ポイント拡大

コアCPI上昇率を寄与度分解すると、エネルギーが1.53%(2月:1.47%)、食料(生鮮食品を除く)が0.46%(2月:0.37%)、携帯電話通信料が▲1.48%(2月:同▲1.54%)、その他が0.29%(2月:0.30%)であった。
2.価格転嫁がさらに進む
3.コアCPI上昇率は22年4月に2%へ
川上段階の物価上昇を消費者向けの販売価格に転嫁する動きがさらに広がることにより、食料品(生鮮食品を除く)の物価上昇率は夏場には3%程度まで加速する可能性が高い。
4月には、エネルギー価格の上昇幅が若干縮小する一方、携帯電話通信料の下落率が大きく縮小し、コアCPI上昇率への寄与度が前年比▲1.48%から同▲0.4%まで縮小することが見込まれる。さらに、食料品の伸びがさらに高まること、年度替わりの値上げが一定程度行われることから、4月のコアCPI上昇率は2%程度まで高まる可能性が高い。その後、エネルギー価格の上昇ペースは鈍化傾向が続くものの、円安による物価上昇圧力が高まる中で、食料品に加え、日用品や衣料品などでも価格転嫁の動きが広がることから、22年中は2%前後の推移が続くことが予想される。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1836
(2022年04月22日「経済・金融フラッシュ」)
ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年06月24日
国民からみるCBDC導入の意味-国民負担と社会的便益 -
2022年06月24日
物価高で実質賃金の重要性が増す中、エコノミストの判断を惑わす毎月勤労統計 -
2022年06月24日
消費者物価(全国22年5月)-コアCPI上昇率は、秋頃には2%台半ばへ -
2022年06月24日
中国経済:景気指標の総点検(2022年夏季号)-4-5月期は前年比▲1%のマイナス成長も6月は回復へ -
2022年06月23日
みるみる進む円安、そろそろ歯止めはかかるか?~マーケット・カルテ7月号
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
-
2022年04月04日
News Release
【消費者物価(全国22年3月)-コアCPIは22年4月以降、2%前後の伸びが続く見通し】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
消費者物価(全国22年3月)-コアCPIは22年4月以降、2%前後の伸びが続く見通しのレポート Topへ