2022年04月04日

商業施設売上高の長期予測(1)-コロナ禍で進んだ「コト消費からモノ消費へのシフト」と「ECシフトの加速」

佐久間 誠

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■要旨
 
  • コロナ禍では、消費構造の変化として「コト消費からモノ消費へのシフト」、消費チャネルの変化として「EC(電子商取引)シフトの加速」が進んだ。
     
  • 「コト消費からモノ消費へのシフト」は、2021年には一部に揺り戻しの動きが見られる。また、品目や年齢別にみると、その変化の内容は決して一律ではない。
     
  • 「ECシフトの加速」は、2021年に入りコロナ以前のペースまで鈍化している。しかし、もともとEC化率が低い食料品や高年層にEC普及が進んだことで、今後のEC拡大ペースが速まる可能性がある。
     
  • コロナ禍における「コト消費からモノ消費へのシフト」と「ECシフトの加速」は2020年にいったんピークを迎えた。しかし、コロナ以前の水準にどこまで戻るかは、依然として予断を許さず、今後の動向を注視する必要がある。


■目次

1――コロナ禍による消費行動の変容は続く
2――消費構造の変化:コト消費からモノ消費へのシフトが進む
  1|品目別にみた消費支出額: 一部のモノ消費では反動減
  2|年齢別にみた消費支出額: コト消費への回帰の動きも
3――消費チャネルの変化:ECシフトの加速
  1|品目別にみたECシフト: 目立つ食料品のEC拡大
  2|年齢別にみたECシフト: 高年層のEC普及が進む
4――「コト消費からモノ消費へのシフト」と「ECシフトの加速」は2020年にピーク

(2022年04月04日「不動産投資レポート」)

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