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オフィス市場は調整局面入り。REIT市場は価格の戻りが鈍い。-不動産クォータリー・レビュー2020年第3四半期
金融研究部 主任研究員 吉田 資
- 2020年7-9月期の実質GDP(11/16公表予定)は4四半期ぶりのプラス成長になったと推計されるが、4-6月期の落ち込みの4割強を取り戻したにすぎず、経済活動の正常化に向けた足取りは重い。
- 住宅市場について、2020 年7-9 月期の新設住宅着工戸数は前年同期比▲10.1%減少、首都圏のマンション新規発売戸数は+1.9%増加、中古マンションの成約件数は+1.4%増加した。
- 東京Aクラスビルの空室率は依然として低水準を維持しているが、成約賃料は下落した。また、これまで上昇基調であった東京23区のマンション賃料は転換期を迎えている。
- 商業施設では、銀座・心斎橋・栄エリアの空室率は上昇した。ホテルの客室稼働率は、「Go Toトラベル」の効果等により、回復に向かい始めている。
- 首都圏の物流施設市場では、EC関連の需要が旺盛で、空室率は過去最低水準に低下した。
- 2020第3四半期の東証REIT指数(配当除き)は6月末比3.6%上昇したものの、価格の戻りが鈍い。
1. 経済動向と住宅市場
2. 地価動向
3. 不動産サブセクターの動向
(1) オフィス
(2) 賃貸マンション
(3) 商業施設・ホテル・物流施設
4. J -REIT(不動産投信)市場・不動産投資市場
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