- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 公的年金 >
- 年金改革ウォッチ 2020年2月号~ポイント解説:年金額改定の仕組みと見直し
2020年02月04日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1 ―― 先月までの動き
年金数理部会では、国家公務員共済組合(国共済)、地方公務員共済組合(地共済)、私立学校教職員共済制度(私学共済)の平成30年度財政状況が報告された。年度内に分析結果が公表される予定である。年金事業管理部会では、日本年金機構の令和2年度計画案が報告された。保険料納付率の向上を図るための対策や、インターネットを利用した相談予約の準備などを進める計画となっている。
○社会保障審議会 年金数理部会
1月9日(第83回) 平成30年度財政状況(国家公務員共済、地方公務員共済、私立学校教職員共済)
URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198131_00011.html (資料)
○社会保障審議会 年金事業管理部会
1月24日(第47回) 日本年金機構の令和2年度計画の策定、その他
URL https://www.mhlw.go.jp/stf/kanribukai-siryo47_00001.html (資料)
※厚生労働省年金局年金課
1月24日 令和2年度の年金額改定について
URL https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000191631_00006.html (資料)
○社会保障審議会 年金数理部会
1月9日(第83回) 平成30年度財政状況(国家公務員共済、地方公務員共済、私立学校教職員共済)
URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198131_00011.html (資料)
○社会保障審議会 年金事業管理部会
1月24日(第47回) 日本年金機構の令和2年度計画の策定、その他
URL https://www.mhlw.go.jp/stf/kanribukai-siryo47_00001.html (資料)
※厚生労働省年金局年金課
1月24日 令和2年度の年金額改定について
URL https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000191631_00006.html (資料)
2 ―― ポイント解説:年金額改定の仕組みと見直し
1月24日に2020(令和2)年度の年金額改定の内容が公表された。本稿では、その仕組みと、2021年度分から予定されている見直しを確認する。

*1 2000年改正以降は原則として、新たに受け取る年金(新規裁定年金)は現役世代の生活水準の変化を反映するために賃金に連動し、既に受け取っている年金(既裁定年金)は購買力を維持するために物価に連動する、という仕組みになっている。68歳が境なのは、賃金変動率が2~4年度前の賃金を基に決まる仕組みの上で、65歳時点までの賃金変動を反映するため。

2021年度分からは、基本的な改定率のルールが変更される。これまで図表4の(4)と(5)の場合は、受給者の年金額への影響や現役世代の賃金の伸びとのバランスを考慮して、物価上昇率で改定したり、年金額を据え置く(改定率をゼロとする)仕組みだった。しかし、この仕組みでは、年金額の伸び(改定率)が保険料収入の伸びの要素である賃金上昇率を上回るため、年金財政が悪化する方向に働いた。そこで、さらなる悪化を防ぐため、2021年度分からは図表4の(4)と(5)の場合も(6)と同様に賃金の伸びで改定することになっている。
(2020年02月04日「保険・年金フォーカス」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1859
経歴
- 【職歴】
1995年 日本生命保険相互会社入社
2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)
【社外委員等】
・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)
【加入団体等】
・生活経済学会、日本財政学会、ほか
・博士(経済学)
中嶋 邦夫のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/06/10 | 基礎年金底上げ策の賛成派が指摘する法案修正の甘さ~年金改革ウォッチ 2025年6月号 | 中嶋 邦夫 | 保険・年金フォーカス |
2025/05/13 | 厚生年金の給付調整を緩和した上で継続する案は、今後の検討に有用~年金改革ウォッチ 2025年5月号 | 中嶋 邦夫 | 保険・年金フォーカス |
2025/04/08 | 基礎年金の底上げ策に伴って厚生年金の補てんを求めるのは妥当か~年金改革ウォッチ 2025年4月号 | 中嶋 邦夫 | 保険・年金フォーカス |
2025/04/07 | SNS時代の年金改革-法案提出を巡る議論の本質は… | 中嶋 邦夫 | 研究員の眼 |
新着記事
-
2025年07月04日
金融安定性に関するレポート(欧州)-EIOPAの定期報告書の公表 -
2025年07月04日
「持ち家か、賃貸か」。法的視点から「住まい」を考える(1)~持ち家を購入することは、「所有権」を得ること -
2025年07月04日
米雇用統計(25年6月)-非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったほか、失業率が上昇予想に反して低下 -
2025年07月03日
ユーロ圏失業率(2025年5月)-失業率はやや上昇したが、依然低位安定 -
2025年07月03日
IAIGsの指定の公表に関する最近の状況(14)-19の国・地域からの60社全てのIAIGsのグループ名が公開された-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【年金改革ウォッチ 2020年2月号~ポイント解説:年金額改定の仕組みと見直し】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
年金改革ウォッチ 2020年2月号~ポイント解説:年金額改定の仕組みと見直しのレポート Topへ