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- 【8月米住宅着工、許可件数】着工件数は128.2万件と予想を上回る一方、許可件数は122.9万件と予想を大幅に下回る結果
2018年09月20日
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1.結果の概要:住宅着工は予想を上回るも、許可件数は予想を大幅に下回る
2.結果の評価:許可件数は戸建てが減少に転じるなど、住宅市場の回復遅れを示唆
住宅着工件数の伸びは、前月比+9.2%(前月:▲0.3%)と3ヵ月ぶりにプラスに転じた(図表3)。戸建てが+1.9%(前月:+1.1%)と2ヵ月連続のプラスとなったほか、集合住宅が+29.3%(前月:▲2.5%)と3ヵ月ぶりにプラスに転じた(図表4)。
一方、前年同月比は+9.4%(前月:▲0.9%)と、こちらも3ヵ月ぶりのプラスとなった。戸建てが▲0.2%(前月:+2.5%)と前月からマイナスに転じたものの、集合住宅が+38.1%(前月:▲9.2%)と3ヵ月ぶりにプラスに転じ全体を押上げた。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が横這い(前月:▲0.4%ポイント)、西部が+4.3%ポイント(前月:▲6.6%ポイント)と前月から増加に転じたほか、中西部が+1.4%ポイント(前月:+0.9%ポイント)、南部も+3.5%ポイント(前月:+5.9%)と2ヵ月連続のプラスとなるなど、すべての地域でプラス寄与となった。
一方、前年同月比は+9.4%(前月:▲0.9%)と、こちらも3ヵ月ぶりのプラスとなった。戸建てが▲0.2%(前月:+2.5%)と前月からマイナスに転じたものの、集合住宅が+38.1%(前月:▲9.2%)と3ヵ月ぶりにプラスに転じ全体を押上げた。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が横這い(前月:▲0.4%ポイント)、西部が+4.3%ポイント(前月:▲6.6%ポイント)と前月から増加に転じたほか、中西部が+1.4%ポイント(前月:+0.9%ポイント)、南部も+3.5%ポイント(前月:+5.9%)と2ヵ月連続のプラスとなるなど、すべての地域でプラス寄与となった。
先行指標である住宅着工許可件数は、前月比▲5.7%(前月:+0.9%)と前月からマイナスに転じた(図表5)。戸建てが▲6.1%(前月:+2.3%)と3ヵ月ぶりにマイナスに転じたほか、集合住宅が▲4.9%(前期:▲2.1%)と5ヵ月連続のマイナスとなった(図表6)。
前年同月比も▲5.5%(前月:+3.6%)と前月からマイナスに転じた。戸建てが+2.1%(前月:+6.9%)と14年5月以降プラスを維持した一方、集合住宅が▲17.7%(前月:▲2.5%)と3ヵ月連続のマイナスとなったほか、減少幅が拡大した。
8月は、着工件数では集合住宅中心に予想以上の回復がみられたものの、許可件数では戸建てが減少に転じるなど弱さが目だっており、住宅市場の回復が遅れていることを示唆する結果と言える。
前年同月比も▲5.5%(前月:+3.6%)と前月からマイナスに転じた。戸建てが+2.1%(前月:+6.9%)と14年5月以降プラスを維持した一方、集合住宅が▲17.7%(前月:▲2.5%)と3ヵ月連続のマイナスとなったほか、減少幅が拡大した。
8月は、着工件数では集合住宅中心に予想以上の回復がみられたものの、許可件数では戸建てが減少に転じるなど弱さが目だっており、住宅市場の回復が遅れていることを示唆する結果と言える。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2018年09月20日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1824
経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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