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- 消費者物価(全国18年6月)-コアコアCPIは3ヵ月連続で上昇率が鈍化
2018年07月20日
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1.コアCPI上昇率は0.1ポイント拡大
コアCPIの内訳をみると、電気代(5月:前年比3.3%→6月:同3.1%)、ガス代(5月:前年比2.4%→6月:同2.5%)、の上昇幅は前月とほぼ変わらなかったが、灯油(5月:前年比14.3%→6月:同20.5%)、ガソリン(5月:前年比10.5%→6月:同16.1%)の上昇幅が大きく拡大したため、エネルギー価格の上昇率は5月の前年比5.6%から同7.3%へと拡大した。
2.上昇品目数が減少

上昇品目数の割合は16年後半以降、50%台の推移が続いている。この間、コアCPI上昇率はマイナスから1%まで変動したが、そのほとんどがエネルギー価格の変動によるもので、物価の基調は長期にわたってあまり変わっていない。
3.コアコアCPIは3ヵ月連続で上昇率が鈍化
6月のコアCPIは4ヵ月ぶりに伸びを高めたが、その主因はエネルギー価格の上昇率が拡大したことである。日銀が基調的な物価変動を把握するために重視している「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」(コアコアCPI)は、先月公表された6月の東京都区部では前年比0.2%から同0.4%へと伸びを高めたが、全国は逆に前年比0.2%(5月:同0.2%)と3ヵ月連続で伸びが鈍化した。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2018年07月20日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1836
経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
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