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- 【東南アジア経済】ASEANの輸出動向(9月号)~急低下で底打ちが見通せない展開に
2016年09月09日
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品目別に見ると、輸出全体の約2割を占める電話・部品が同5.7%増(前月:同0.4%増)が4ヵ月ぶりに上昇したほか、コンピュータ・電子部品も同25.3%増(前月:同12.4%増)と一段と上昇した。一方、織物・衣類は同2.0%減(前月:同7.0%増)と5ヵ月ぶりのマイナスとなったほか、履物も同3.4%増(前月:同5.6%増)と低下した。
資本別に見ると、地場企業が同2.1%減(前月:同1.9%減)と小幅に低下したものの、輸出全体の7割を占める外資系企業が同7.4%増(前月:同6.6%増)と上昇した。

品目別に見ると、輸出(石油と再輸出除く)全体の約3割を占める電子製品は同4.1%減(前月:同0.5%減)とマイナス幅が拡大した。前月まで堅調だった通信機器(同23.4%減)をはじめ、IC(同1.0%減)、PC(同36.0%減)、PC部品(同18.8%減)、ダイオード・トランジスタ(同19.5%減)など主要5製品が軒並み減少した。また同じく全体の約3割を占める化学製品は同9.3%減(前月:同9.0%減)と石油化学製品を中心に低迷したほか、その他製品も同9.6%減(前月:同2.7%増)とマイナスに転じた。

輸出シェア上位10品目を見ると、まず輸出全体の約5割を占める電子製品は同14.8%減(前月:同5.1%減)と更に低下した。電子製品の中では、電子データ処理機が同18.6%増と4ヵ月連続の二桁増となる一方、半導体デバイスが同24.4%減と5ヵ月連続のマイナスとなった。その他9品目は、ココナッツオイル(同42.6%増)とその他製造品(同7.7%増)が増加したものの、機械・輸送用機器(同36.8%減)、木工品・家具(同24.2%減)、その他鉱産物(同18.9%減)、化学(同18.7%減)、アパレル(同14.0%減)、イグニッションワイヤーセット(同1.8%減)、金属部品(同1.7%減)など幅広い品目が減少した。
(2016年09月09日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
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