- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 新興国経済 >
- ロシアの物価状況(25年4月)-前月比、前週比でインフレ圧力が軽減
2025年05月19日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.結果の概要:前年比で総合指数は10.2%、コア指数は9.2%といずれもやや低下
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2 生鮮食品など季節的要因による影響を受ける品目や管理品目を除いた指数。
2.結果の詳細:前月比、前週比上昇率がかなり緩和
4月のロシアのインフレ率は前年比で10.23%となり、3月(10.34%)から低下したものの、3か月連続の2桁台での推移となった。
インフレ率を大分類別に見ると、4月の前年比伸び率は食料品が12.66%(前月:12.42%)、財(非食料品)が5.43%(前月:5.93%)、サービスが12.76%(前月:12.87%)となり、食料品は上昇したものの、非食料品の財やサービスは低下した。
前年比寄与度では食料品が4.9%ポイント程度、財(非食料品)が1.8%ポイント程度、サービスが3.5%ポイント程度と見られる(図表1)。
4月の前月比伸び率は、総合指数で0.40%、コア指数で0.32%となった。いずれも5か月連続で減速しており、ようやく総合指数・コア指数ともにコロナ禍前の標準的な上昇率に近づいてきた(2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%、図表3)。
前月比伸び率を大分類で見ると食料品が0.83%(前月:1.27%)、財(非食料品)が0.14%(前月:0.26%)、サービスが1.01%(前月:0.81%)となった。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、最新の5月12日時点において、前週比で0.06%の上昇となった(図表4)。5月に入り物価上昇の勢いは一段と軟化している。
インフレ率を大分類別に見ると、4月の前年比伸び率は食料品が12.66%(前月:12.42%)、財(非食料品)が5.43%(前月:5.93%)、サービスが12.76%(前月:12.87%)となり、食料品は上昇したものの、非食料品の財やサービスは低下した。
前年比寄与度では食料品が4.9%ポイント程度、財(非食料品)が1.8%ポイント程度、サービスが3.5%ポイント程度と見られる(図表1)。
4月の前月比伸び率は、総合指数で0.40%、コア指数で0.32%となった。いずれも5か月連続で減速しており、ようやく総合指数・コア指数ともにコロナ禍前の標準的な上昇率に近づいてきた(2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%、図表3)。
前月比伸び率を大分類で見ると食料品が0.83%(前月:1.27%)、財(非食料品)が0.14%(前月:0.26%)、サービスが1.01%(前月:0.81%)となった。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、最新の5月12日時点において、前週比で0.06%の上昇となった(図表4)。5月に入り物価上昇の勢いは一段と軟化している。
3 大分類である食料品、財(非食料品)、サービスをそれぞれ細目別に分類したもの(中分類)のうち、統計局のウェブサイトで公表しているものを記載。健康増進サービスおよび残差から算出されたその他サービスは前月比のみ。
(2025年05月19日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1818
経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
高山 武士のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/10/02 | ユーロ圏消費者物価(25年9月)-概ね物価目標に沿った推移が継続 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/09/12 | ECB政策理事会-2会合連続で全会一致の据え置き決定 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/09/12 | 欧州経済見通し-関税合意後も不確実性が残る状況は続く | 高山 武士 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/09/11 | ロシアの物価状況(25年8月)-前年比の低下基調が継続、8%台前半に | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年10月02日
プレコンセプションケア 自治体の炎上事例から学ぶリスク管理-科学的エビデンスと推奨モデルは区別し、性と健康の自己決定権を侵害しない内容構成が必要- -
2025年10月02日
ユーロ圏消費者物価(25年9月)-概ね物価目標に沿った推移が継続 -
2025年10月01日
図表でみる世界の出生率-出生率が高い国・地域と低い国・地域、それぞれにどんな特徴があるのか? -
2025年10月01日
日銀短観(9月調査)~トランプ関税の影響は依然限定的、利上げ路線をサポートするも、決め手にはならず -
2025年09月30日
米国における生保加入率の状況-新契約販売実績は4年連続で過去最高となるも、生保加入率は低下傾向-日本は、加入率は高いものの一人あたり加入金額が小さく、死亡保障不足に陥っている-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【ロシアの物価状況(25年4月)-前月比、前週比でインフレ圧力が軽減】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ロシアの物価状況(25年4月)-前月比、前週比でインフレ圧力が軽減のレポート Topへ