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気候関連リスクと金融機関の資本規制の検討に関する最新状況(英国)-イングランド銀行の報告書の紹介

保険研究部 主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任 安井 義浩
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2023年3月13日、イングランド銀行(の中のPRA)は、気候関連リスクとそれに対応する規制資本の枠組みに関する報告書を公表した。銀行と保険会社が将来の気候関連リスクに備えて十分な資本を備えているかどうかについては不確実性が生じている。そこには、気候関連リスクの推定が困難なこと(能力ギャップ)、あるいは既存の資本規制では不十分であること(レジームギャップ)があることを示し、今後の対応領域を特定しようとするものである。また、保険会社は、気候関連リスクに対して銀行と比べて脆弱なのではないかと考えられている。
■目次
はじめに
1――英国における気候変動リスクへの監督対応
1|英国における監督体制
2|これまでの経緯
2――報告書における主な調査結果
1|気候変動がもたらす不確実性が、金融機関に生じていること
2|まずはそれぞれの銀行・保険会社の、能力ギャップへの対処が必要
3|レジームギャップへの対処
4|マクロプルーデンス
5|今後の研究課題
3――(参考)銀行と保険会社の違いについて
4――おわりに
(2023年04月27日「基礎研レター」)

03-3512-1833
- 【職歴】
1987年 日本生命保険相互会社入社
・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
2012年 ニッセイ基礎研究所
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
・日本証券アナリスト協会 検定会員
安井 義浩のレポート
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