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- 米住宅着工・許可件数(22年8月)-着工件数は予想を上回る一方、許可件数は大幅に予想を下回る
2022年09月21日
1.結果の概要:着工件数は市場予想を上回った一方、許可件数は市場予想を大幅に下回る
2.結果の評価:着工件数は増加も、戸建てを中心に許可件数は大幅減少
住宅着工件数の伸びは前月比+12.2%(前月:▲10.9%)と前月から2桁のプラスに転じた(図表3)。内訳をみると、戸建てが+3.4%(前月:▲10.8%)と6ヵ月ぶりにプラスに転じたほか、集合住宅も+28.0%(前月:▲11.0%)とプラスに転じた(図表4)。
前年同月比でも▲0.1%(前月:▲10.7%)と4ヵ月連続のマイナスとなった。内訳をみると、集合住宅が+33.1%(前月:+11.4%)と3ヵ月連続で2桁のプラスを維持した一方、戸建てが▲14.6%(前月:▲19.6%)と4ヵ月連続でマイナスとなっており、戸建ての不振が目立っている。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が▲2.4%ポイント(前月:+4.4%ポイント)と前月からマイナスに転じた。一方、それ以外の地域では中西部が+1.9%ポイント(前月:▲4.2%ポイント)、南部が+12.4%ポイント(前月:▲10.4%ポイント)、西部が+0.3%ポイント(前月:▲0.6%ポイント)といずれも前月からプラスに転じた。
前年同月比でも▲0.1%(前月:▲10.7%)と4ヵ月連続のマイナスとなった。内訳をみると、集合住宅が+33.1%(前月:+11.4%)と3ヵ月連続で2桁のプラスを維持した一方、戸建てが▲14.6%(前月:▲19.6%)と4ヵ月連続でマイナスとなっており、戸建ての不振が目立っている。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が▲2.4%ポイント(前月:+4.4%ポイント)と前月からマイナスに転じた。一方、それ以外の地域では中西部が+1.9%ポイント(前月:▲4.2%ポイント)、南部が+12.4%ポイント(前月:▲10.4%ポイント)、西部が+0.3%ポイント(前月:▲0.6%ポイント)といずれも前月からプラスに転じた。
一方、全米建設業協会(NAHB)による戸建て新築住宅販売のセンチメントを示す住宅市場指数は、9月が20年5月(37)以来となる46(前月:49)と市場予想の47を下回り、9ヵ月連続の低下となった(図表7)。内訳は販売現況が54(前月:57)、販売見込みが46(前月:47)、客足が31(前月:32)となり、いずれも新型コロナの影響で経済活動が大幅に制限された20年5月以来の水準に悪化した。
NAHBのチーフエコノミストは「建設業者のセンチメントは22年に入り毎月低下している。建設業者は建設コストの上昇とFRBの積極的な金融政策により住宅ローン金利が先週6%を超えて08年以来の高水準となる中、住宅不況は緩和の兆しが見えない」と述べた。
8月の住宅着工件数は前月比で大幅な増加に転じたものの、先行指標は戸建てを中心に軟調となっているほか、建設業者のセンチメントも悪化するなど、住宅市場を取り巻く環境は引き続き厳しいため、9月以降は再び悪化しよう。
NAHBのチーフエコノミストは「建設業者のセンチメントは22年に入り毎月低下している。建設業者は建設コストの上昇とFRBの積極的な金融政策により住宅ローン金利が先週6%を超えて08年以来の高水準となる中、住宅不況は緩和の兆しが見えない」と述べた。
8月の住宅着工件数は前月比で大幅な増加に転じたものの、先行指標は戸建てを中心に軟調となっているほか、建設業者のセンチメントも悪化するなど、住宅市場を取り巻く環境は引き続き厳しいため、9月以降は再び悪化しよう。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
(2022年09月21日「経済・金融フラッシュ」)
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