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- 目にする数値ほど強くないかも?~企業業績と株価をキャッシュ・フローから検証~
■要旨
アベノミクスも3年目。2015年に入ってから株価はほぼ右肩上がりで堅調そのもの。年初からの上昇率は一時20%に迫りました。また、東証一部の時価総額(政府保有分を除く)は過去の最高額を更新。1989年のバブルの絶頂期ですら超えなかった600兆円を突破しました。年初来高値を付けた6月24日以降はやや軟調に推移していますが、再び上昇基調に転じるのでしょうか。
筆者は株価を考える上でファンダメンタルズである企業業績、つまり「企業の稼ぐ力」がもっとも重要だと考えています。ここで「企業の稼ぐ力」といえば、決算期には新聞の紙面などをにぎわす売上高や利益といった会計ベースの数値を一番に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、会計ベースの数値は必ずしも万能な指標ではありません。本稿では利益とあわせてキャッシュ・フローから企業業績や株価の現在の状況について考えたいと思います。
(2015年07月02日「基礎研レター」)
03-3512-1785
- 【職歴】
2008年 大和総研入社
2009年 大和証券キャピタル・マーケッツ(現大和証券)
2012年 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン
2014年 ニッセイ基礎研究所 金融研究部
2022年7月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・投資信託協会「すべての人に世界の成長を届ける研究会」 客員研究員(2020・2021年度)
前山 裕亮のレポート
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