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- 【韓国4-6月期GDP】MERS感染拡大で前期比+0.3%と鈍化
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2015年4-6月期の実質GDP成長率は前期比(季節調整済)+0.3%と、前期の同+0.8%から低下し、Bloomberg調査の市場予想(同+0.4%)を僅かに下回った。
輸出の停滞が続くなか、5-6月のMERSの感染拡大が景気減速の主因となった。4-6月期の民間消費は外出を自粛する動きの広がりや消費者マインドの悪化を通じて前期比マイナスに陥り、サービス輸出は外国人観光客の訪韓キャンセルが急増して悪化した。
先行きはMERS終息による反動や景気下振れ懸念に対応した拡張的な財政・金融政策によって7-9月期の成長率は上振れるだろうが、中国向けを中心に輸出の停滞が続くことで景気の回復感が乏しい状況は続きそうだ。また昨年は船舶事故対応の失敗、今年は大統領側近の不正資金疑惑とMERS初期対応の失敗などを受けて政権支持率は低下し、政府の政策実行力は弱まっている。国内の構造改革が進まず、景気の停滞が中期的に続く可能性が高まっている。
(2015年07月23日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1780
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
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