- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 経済予測・経済見通し >
- 【アジア・新興国】東南アジア経済の見通し~輸出低迷で内需に陰り、今後は金融・財政政策により景気は底堅さを維持
2019年06月21日
■要旨
- 東南アジア経済は、19年1-3月期の成長率が5カ国揃って低下した。輸出の減速傾向が続くなか、これまで堅調だった内需にも陰りがみえてきており、景気は減速傾向にある。
- 消費者物価上昇率は、エルニーニョ現象の影響による食品インフレのリスクはあるものの、成長モメンタム鈍化や国際商品市況の落ち着き、米国の利上げ姿勢転換による新興国通貨の安定などが物価押下げ要因となり、引き続き安定推移を予想する。
- 金融政策は、国内経済の減速や通貨・物価の安定を背景に一部中銀が昨年実施した利上げの解消を進めるだろう。国別に見ると、フィリピンが年末にかけて追加的に計0.75%の利下げ、資金流出に対する警戒感が強いインドネシアが金融市場の動向を睨みながら年1回の利下げを予想する。
- 経済の先行きは、世界経済の減速により輸出が鈍化すると共に、米中貿易戦争の影響で企業の投資マインドが悪化して民間投資が鈍化するため、2019年の景気減速は避けられない。もっとも堅調な消費需要と景気刺激策によって底堅い成長を維持するだろう。
■目次
1.東南アジア経済の概況と見通し
・経済概況:輸出低迷で内需に陰り、景気減速
・物価:食品価格の上振れリスクはあるが、安定推移を予想
・金融政策:緩和局面に入り、昨年の利上げを一部解消へ
・経済見通し:景気は輸出・投資の不調で減速するも、政策動員により底堅さを維持
2.各国経済の見通し
・2-1.マレーシア
・2-2.タイ
・2-3.インドネシア
・2-4.フィリピン
・2-5.ベトナム
1.東南アジア経済の概況と見通し
・経済概況:輸出低迷で内需に陰り、景気減速
・物価:食品価格の上振れリスクはあるが、安定推移を予想
・金融政策:緩和局面に入り、昨年の利上げを一部解消へ
・経済見通し:景気は輸出・投資の不調で減速するも、政策動員により底堅さを維持
2.各国経済の見通し
・2-1.マレーシア
・2-2.タイ
・2-3.インドネシア
・2-4.フィリピン
・2-5.ベトナム
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1780
経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年03月29日
晩年に関する不安~老後とその先の不安には「近居」が“程よい距離感” -
2024年03月29日
急速に導入が進むインドの再生可能エネルギー~2030年の国際公約達成を狙える位置に -
2024年03月29日
身体活動基準2023~座位行動時間、筋トレに関する指針が追加 -
2024年03月29日
鉱工業生産24年2月-不正問題の影響で自動車生産が一段と落ち込む -
2024年03月29日
管理職志向が強いのはどんな女性か~「中高年女性会社員の管理職志向とキャリア意識等に関する調査~『一般職』に焦点をあてて~」より(6)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
-
2023年04月27日
News Release
【【アジア・新興国】東南アジア経済の見通し~輸出低迷で内需に陰り、今後は金融・財政政策により景気は底堅さを維持】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
【アジア・新興国】東南アジア経済の見通し~輸出低迷で内需に陰り、今後は金融・財政政策により景気は底堅さを維持のレポート Topへ