2018年02月13日

米国:大手ドラッグストアチェーンと大手医療保険会社の経営統合-CVSヘルスとエトナの垂直統合は医療勢力図を変えるか-

保険研究部 主任研究員   松岡 博司

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■要旨

2017年12月、米国ドラッグストア業界大手のCVSヘルスと医療保険業界大手のエトナが経営統合すると発表した。

ドラッグストアと医療保険会社とは一見、何の関連もないように感じられるが、米国では極めて影響のある組み合わせで、この統合が実現すれば、米国ヘルスケア市場の風景を変える可能性があると見られている。

統合会社は規模が拡大して対製薬会社の薬価交渉における交渉力が強化される。

またドラッグストア内にミニ診療所を設け、在宅ヘルスケアサービスの提供も行うなど、医療関連サービスに積極的なCVSヘルスと医療保険会社エトナが統合することにより、ヘルスケアコストを高める方向に動きがちな医療プロバイダーである「病院」、「製薬会社」と対峙する、消費者サイドに立つヘルスケアサービス業者が誕生することになる。

またこの統合は、ヘルスケアへの関与を強めつつあるアマゾンへの対抗策としての側面も色濃く有している。

この統合に対して競争規制当局がどのような判断を下すかも含め、米国ヘルスケアの今後を考える上で、要注目の事例であろう。

■目次

1――米国ヘルスケア市場を取り巻く昨今の環境変化
2――経営統合の概要
3――統合両当事会社の概要
  1|両当事会社の規模
  2|CVSヘルスの概要
  3|エトナの概要
4――統合の目的
  1|短期的に得られる統合効果
  2|対製薬会社交渉力の強化
  3|顧客基盤の拡大
  4|競争政策当局のスタンスとアマゾンの脅威への対応
5――統合後の事業展開等
  1|より消費者サイドに立つヘルスケアサービスの充実
  2|データ分析能力の強化
  3|そして、ヘルスケアコスト削減への貢献
さいごに
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保険研究部   主任研究員

松岡 博司 (まつおか ひろし)

研究・専門分野
生保経営・生保制度(生保販売チャネル・バンカシュランス等、主に日本生命委託事項を中心とする研究)

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