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- 貿易統計24年4月-自動車輸出は下げ止まるが、輸出全体は弱めの動き
2024年05月22日
1.貿易収支が1年1ヵ月ぶりに前年よりも悪化
財務省が5月22日に公表した貿易統計によると、24年4月の貿易収支は▲4,625億円の赤字となり、事前の市場予想(QUICK集計:▲3,395億円、当社予想は▲2,732億円)を下回る結果となった。輸出が前年比8.3%(3月:同7.3%)と前月から伸びを高めたが、輸入が前年比8.3%(3月:同▲5.1%)と2ヵ月ぶりに増加し、輸出と同じ伸びとなったため、貿易収支は前年に比べ▲327億円の悪化となった。貿易収支が前年に比べて悪化したのは23年3月以来、1年1ヵ月ぶりとなる。
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比▲3.2%(3月:同▲2.1%)、輸出価格が前年比11.8%(3月:同9.6%)、輸入の内訳は、輸入数量が前年比0.7%(3月:同▲9.6%)、輸入価格が前年比7.6%(3月:同5.0%)であった。
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比▲3.2%(3月:同▲2.1%)、輸出価格が前年比11.8%(3月:同9.6%)、輸入の内訳は、輸入数量が前年比0.7%(3月:同▲9.6%)、輸入価格が前年比7.6%(3月:同5.0%)であった。
季節調整済の貿易収支は▲5,608億円と35ヵ月連続の赤字となったが、3月の▲6,819億円からは赤字幅が若干縮小した。輸出が前月比0.9%と2ヵ月連続で増加する一方、輸入が同▲0.5%と3ヵ月ぶりに減少した。
2.自動車輸出が下げ止まり
24年4月の輸出数量指数を地域別に見ると、米国向けが前年比▲2.3%(3月:同1.8%)、EU向けが前年比▲13.7%(3月:同▲6.5%)、アジア向けが前年比▲1.6%(3月:同▲1.7%)、うち中国向けが前年比▲5.1%(3月:同0.9%)となった。
24年4月の地域別輸出数量指数を季節調整値(当研究所による試算値)でみると、米国向けが前月比▲2.1%(3月:同▲1.7%)、EU向けが前月比▲2.8%(3月:同▲5.3%)、アジア向けが前月比0.3%(3月:同5.9%)、うち中国向けが前月比▲3.3%(3月:同6.6%)、全体では前月比0.8%(3月:同3.1%)となった。アジア向けは持ち直したが、米国向け、EU向け、中国向けはいずれも弱い動きとなっている。
自動車輸出(対世界、台数ベース)は、前年比2.4%と2ヵ月ぶりの増加となり、季節調整値(当研究所による試算値)では、前月比2.8%と4ヵ月ぶりの増加となった。24年入り後、不正問題発覚に伴う生産・出荷停止の影響で自動車輸出は低迷したが、先行きは国内の生産再開を受けて持ち直しに向かうことが予想される。
24年4月の地域別輸出数量指数を季節調整値(当研究所による試算値)でみると、米国向けが前月比▲2.1%(3月:同▲1.7%)、EU向けが前月比▲2.8%(3月:同▲5.3%)、アジア向けが前月比0.3%(3月:同5.9%)、うち中国向けが前月比▲3.3%(3月:同6.6%)、全体では前月比0.8%(3月:同3.1%)となった。アジア向けは持ち直したが、米国向け、EU向け、中国向けはいずれも弱い動きとなっている。
自動車輸出(対世界、台数ベース)は、前年比2.4%と2ヵ月ぶりの増加となり、季節調整値(当研究所による試算値)では、前月比2.8%と4ヵ月ぶりの増加となった。24年入り後、不正問題発覚に伴う生産・出荷停止の影響で自動車輸出は低迷したが、先行きは国内の生産再開を受けて持ち直しに向かうことが予想される。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年05月22日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
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