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インフレ時代の企業経営(2)-コスト・カットから価値創造の時代へ

総合政策研究部 准主任研究員 鈴木 智也
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バブル崩壊以降、日本では物価が上がらない状況が続いてきた。そのため、本格的なインフレ局面を経験するのは、これが初めてという経営者は少なくない。
実際、過去のインフレ局面は、今から40年ほど前の話であり、その局面を社会人として乗り越えてきた70代以上の経営者は、今では経営者全体の24.9%を占めるに過ぎない。多くの経営者にとって、今回のインフレ局面は、未知の領域と言えるのではないだろうか。
第1部(インフレ時代の企業経営(1))では、過去のインフレ局面を振り返り、そこで得られる過去の教訓や経験を、今回のインフレ局面にどのように活かして行けるかを考察した。その結果、(1) インフレ下の企業行動は、世界景気等の外部環境に左右される面があること、(2) 価格転嫁が難しい状況では、企業体質を強化し、成長分野に投資していくことが一層重要になること、という示唆を得ることができた。
第2部となる本稿では、足元で顕在化しつつある国内外の構造的な変化を概観し、企業の成長力や持続性を高める、企業経営の在り方について考察したい。
■目次
1――はじめに
2――コスト上昇圧力が高まる時代
1|物価が上がらない前提に変化の兆し
2|国内外の潮流が促す経済構造の変化
3――企業に求められる自己変革力
1|価値創造に軸足
2|新しい環境への適応
4――おわりに
(2023年08月03日「基礎研レポート」)
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03-3512-1790
- 【職歴】
2011年 日本生命保険相互会社入社
2017年 日本経済研究センター派遣
2018年 ニッセイ基礎研究所へ
2021年より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
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