2021年04月30日

コロナ禍のグローバル株式市場への影響

金融研究部 准主任研究員・ESG推進室兼任 原田 哲志

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■要旨

2020年、グローバル株式市場は新型コロナウイルスの流行により大きな影響を受けた。国や業種によりその影響は様々であった。新型コロナウイルスの感染を押さえた国や大規模な経済対策を行った先進国諸国では株式市場が上昇した。その一方で、経済対策や感染対策を行う財政的余力の乏しい新興国が取り残される状況となった。

コロナ禍からのグローバル経済および株式市場の回復のために、各国の政策が果たす役割が大きくなっている。こうした経済政策が後押しするグリーンインフラ、デジタル化といったテーマが当面の間、株式市場を牽引していくことが考えられる。

その一方で、米中対立や新興国経済の回復の遅れといったリスクが残されている。特に財政的余力が乏しい国での債務リストラの必要性が指摘されていることに注意が必要だろう。

■目次

1――はじめに
2――業種別の動向
3――世界の主要企業の株価動向
4――各国の株式市場の動向
5――バリュー株に復調の兆しか
6――今後の見通しと注目されるテーマ
7――おわりに
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金融研究部   准主任研究員・ESG推進室兼任

原田 哲志 (はらだ さとし)

研究・専門分野
資産運用、オルタナティブ投資

経歴
  • 【職歴】
    2008年 大和証券SMBC(現大和証券)入社
         大和証券投資信託委託株式会社、株式会社大和ファンド・コンサルティングを経て
    2019年 ニッセイ基礎研究所(現職)

    【加入団体等】
     ・公益社団法人 日本証券アナリスト協会 検定会員
     ・修士(工学)

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【コロナ禍のグローバル株式市場への影響】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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