- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融政策 >
- 中央銀行デジタル通貨の役割を根っこから考える
中央銀行デジタル通貨の役割を根っこから考える
日本生命保険相互会社 海外事業企画部 審議役(前・日本銀行決済機構局長) 木村 武
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
決済システムの将来像を考える際に、ブロックチェーン技術の活用の有無といった技術論から中央銀行マネーの在り方を考えるのは適切ではない。伝統的なプレイヤーである銀行以外に、ノンバンク決済事業者がリテール決済サービス市場に新規参入するなど、決済システムの構造が大きくかわりつつある中で、中銀マネーにはいったいどのような役割が求められるのか、民間マネーとの違いは何か、という本質論を抜いたままでは、決済システムの将来像に関する議論が迷走してしまう。中央銀行デジタル通貨の検討を進める際には、デジタル社会における中銀マネーと民間マネーの交換可能性(convertibility)をどう確保していくか、という点を軸に理解を深めていくことが重要となる。
■目次
1――はじめに
2――CBDCとは何か
3――中銀マネーの役割
1│マネーの等価交換と一様性
2│危機時における中銀マネーの役割
4――CBDCに求められる機能
5――CBDCが必要となる状況とシナリオ
1│キャッシュレス化の進展
2│ノンバンク決済事業者の新規参入の影響
3│中銀マネーが決済事業者間の競争と協調に与える影響
6――民間決済インフラとCBDCの関係
7――おわりに
(2020年09月28日「基礎研レポート」)
日本生命保険相互会社 海外事業企画部 審議役(前・日本銀行決済機構局長) 木村 武
日本生命保険相互会社 海外事業企画部 審議役(前・日本銀行決済機構局長) 木村 武のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 2020/09/28 | 中央銀行デジタル通貨の役割を根っこから考える | 日本生命保険相互会社 海外事業企画部 審議役(前・日本銀行決済機構局長) 木村 武 | 基礎研レポート |
新着記事
-
2025年11月05日
インドネシアGDP(25年7-9月期)~5.04%と底堅い成長を維持 -
2025年11月05日
完璧な成果より「誠実な経過」を-ブランド透明性が生みだす信頼とサステナビリティ開示のあり方(2) -
2025年11月05日
新たな局面に入るロシア制裁・ウクライナ支援 -
2025年11月05日
子どもにもっと「芸術の秋」を~より多くの子どもに機会を提供するには、企業による貢献も欠かせない。ニッセイ名作シリーズは今年で62年~ -
2025年11月04日
数字の「26」に関わる各種の話題-26という数字で思い浮かべる例は少ないと思われるが-
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【中央銀行デジタル通貨の役割を根っこから考える】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
中央銀行デジタル通貨の役割を根っこから考えるのレポート Topへ










