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- 企業物価指数(2018年11月)~石油製品の下落を受けて前月比で8ヵ月ぶりの下落~
1.国内企業物価は前年比でプラス維持も、上昇幅を大幅に縮小
2.輸入物価は2ヵ月連続の上昇
契約通貨ベースでみると、石油・石炭・液化天然ガス(10月:前月比4.3%→11月:同2.1%)は、8ヵ月連続でプラスを維持している。石油・同製品(前月比2.4%)が2ヵ月連続で上昇し、天然ガス(同0.3%)も上昇が続いている。また、化学製品(10月:前月比0.1%→11月:同0.3%)は1年4ヵ月に渡って上昇が続いている。一方、金属・同製品(10月:前月比▲0.6%→11月:同▲0.4%)は、非鉄金属(前月比0.3%)が5ヵ月ぶりに上昇したものの、鉄鋼(同▲0.9%)や金属素材(同▲0.7%)の下落を受けて5ヵ月連続で下落している。また、電気・電子機器(10月:前月比▲0.2%→11月:同▲0.4%)は7ヵ月連続で下落が続いている。輸入物価はプラスを維持しているものの、原油価格の下落をはじめ軟調な国際商品市況を受けて先行きは下落に転じる可能性が高いとみられる。
3.川上から川下への上昇圧力が弱まり、最終財は7ヵ月ぶりのマイナス
消費者物価(生鮮食品を除く総合)と関連性の高い消費財は前年比0.0%(10月:同0.9%)と8ヵ月ぶりに伸び率が鈍化した。世界経済の回復に伴う需要拡大から上昇傾向にあった国際商品市況は、世界経済への先行き懸念から頭打ちとなっている。輸入物価の下押しにより素原材料は伸び率が鈍化していき、川上から川下への上昇圧力が徐々に弱まると見込まれる。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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白波瀨 康雄
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(2018年12月12日「経済・金融フラッシュ」)
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